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【JICA海外協力隊】「ボランティア現地レポート」岩田美玖さん(マラウイ)

2024.07.10

2024年5月に帯広市よりJICA海外協力隊隊員として赴任した岩田美玖さんが、派遣国であるマラウイ共和国から現地の様子を伝えてくださいました。

派遣後約1ヶ月の隊員の「今」

2023年度4次隊理学療法士の岩田未玖です。

私は南東アフリカに位置するマラウイ共和国に派遣されています。現在は、首都リロングウェにあるカムズ・セントラル病院にて理学療法士としての研修を6週間受けているところです。研修終了後は、南部に位置するマンゴチという町にあるマンゴチディストリクト病院に勤務予定です。

マラウイでは理学療法士が国家資格として認められたのが2008年とまだ歴史の浅い分野となっております。日本の理学療法士は、1965年に理学療法士及び作業療法士法が成立して誕生した職種で、現在約210,000人が国家資格として保有しています。

そんなマラウイの理学療法事情ですが、一番イメージしやすいのが、骨折などの怪我をした後のリハビリだと思います。マラウイでも日本と同様にリハビリを行っています。ただ、骨折の重症度によって後回しにされて手術までの日数が長く経過してしまったり、資材が十分になかったりなどの制限があり、充実した環境とは言い難いのが現状です。

マラウイでは、骨折の中でも圧倒的に交通事故で骨折をした患者が多く入院しています。なぜ交通事故による骨折が圧倒的に多いかというと、道路の運転状況が無法地帯に近いことが原因であると考えられます。特に多いのが、バイク事故。ヘルメット未着用、サンダルで乗車、ほとんどが無免許。渋滞になった際は、隙間をぬって猛スピードですり抜けていくバイクがほとんどです。
警察も法律ももちろんありますが、日本のように機能していないのがこの国の現状です。JICAマラウイ事務所では、安全配慮のためJICA海外協力隊員のバイクの運転は認めておらず、近い場所は徒歩で移動するようになっています。

任期中、事故に遭わず過ごすことができるのか。交通状況が改善されていくのか。
自分の身は自分で守りながらご安全に過ごしていきたいと思います!

【岩田美玖さんプロフィール】

出身地 :北海道帯広市
派遣先 :マラウイ共和国 マンゴチ州マンゴチ県(予定)
配属先 :マンゴチディストリクト病院(予定)
職 種 :理学療法士
活動内容:患者へのリハビリテーション、同僚への技術指導
派遣期間:2024年5月~2026年5月(予定)

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