【開発教育】北海道の教員8名が「JICA教師海外研修」でザンビアへ出発!
2024.07.31
JICAでは教員の皆様を対象に、開発途上国にて国際協力の現場に触れていただき、その経験を元に児童生徒たちへの授業づくりを行う「教師海外研修」を実施しています。
今年はJICA北海道(札幌・帯広)とJICA東北合同で、教員16名(うち、北海道より8名)がアフリカのザンビアで現地研修を実施することとなり、7月27日に日本を出発いたしました。また、現地研修をより充実したものにするため、渡航前には計3回の事前研修を実施しました。
①第1次事前研修(オンライン):6月22日(土)
全国の教員を対象にしたJICA地球ひろばによる「教師海外研修合同研修」に続き、北海道・東北向けの「雪国合同研修」を開催し、参加者自己紹介や研修の意気込みの共有を行うとともに、ザンビアの国概要・開発教育概要等を学びました。
元JICA海外協力隊ザンビア隊員である東北ファシリテーターの体験談からは、ザンビアの現状や訪問交流先のDestinyコミュニティスクールについてイメージを膨らませるきっかけとなりました。
②第2次事前研修(札幌での対面):7月14日(土)~7月15日(日)
初日は、国際理解教育セミナー【実践編】の時間で、教師海外研修参加者だけでなく、教員を中心とした一般の方の参加も得て、「もしも、あなたが教材をつくるなら」というテーマで、「ミステリーバッグ」「マッチングゲーム」「ロールプレイ」といった国際理解教育の手法を体験し、ご自身で「この手法、やってみたい!」「こんな方法があるんだ!」という気づきをワークシートに書きました。「私も学生の時にこんな授業を受けたかった!」との参加者の感想が印象的でした。
その後、教師海外研修参加者は、JICA北海道(札幌・帯広)の取組みや、現地で訪問するJICA北海道(札幌)所管の草の根技術協力事業「子どもと若者の参加型アクションリサーチによる地域に根差したWASH(水、トイレ、衛生)モデルの共創」(実施団体:北海道大学大学院保健科学研究院)のプロジェクト概要、他の訪問先について話を聞き、現地での研修について思いを馳せていました。
2日目は、引き続き北海道の参加者8名でザンビア理解を深める活動、教材づくりに向けたヒント、北海道チームのチームビルディングを行いました。
対面研修2日目という事もあり、参加者同士も少しずつ相互理解が進んだところで、「ザンビア情報の交流」では、8名が4ペアでそれぞれザンビアの現状を調べて発表しました。
その際、元ザンビアのJICA海外協力隊経験者である札幌市立札幌清田高等学校の清水純教諭をお招きし、様々なザンビア事情を共有・深め合いました。
また、「教材づくりに向けたヒント」として、JICA北海道(帯広)の開発教育アドバイザーを務める帯広市立八千代中学校の水谷由美教諭に、ご自身が作成した対話的参加型教材「チャドのハシムさんと行う無人島ゲーム」をご紹介いただき、動画素材の活用方法や対話型参加型で進める意義等、教材づくりのポイントについて学びました。
最後に「北海道チームのチームビルディング」として、参加者8名の役割分担や現地学校訪問・交流に関する計画を参加者同士で話し合う時間としました。
参加者一同、少しずつお互いの距離を縮めながら、ザンビア現地研修への準備を進める第2次研修となりました。
③渡航前研修(羽田空港内にて対面で実施):7月27日(土)
北海道・東北の教員16名が羽田空港に集合し、第2次事前研修で行った内容の共有や現地での学校交流内容を共有し合い、16名のチームビルディングを進めました。
すべての渡航前研修を終えた参加者は、
「現地では、心をフラットに現地の様々な現状に触れて、自分自身がザンビアをしっかりと感じ取りたい」
「現地の人たちと触れ合い、自身の感動や経験を子供たちに還元できるよう、全身でザンビアを楽しみたい」
と意気込みを新たにしていました。
7月28日(日)午後にはザンビアの首都ルサカに到着し、現地研修が始まります!
8月3日まで、国際協力の様々な現場訪問や、学校訪問・交流、現地の生活文化に親しむ活動を行う予定です。
現地の様子はFacebookやInstagramの投稿をご覧ください。
https://www.facebook.com/jicahokkaido.obihiro
https://www.instagram.com/jica_obihiro/
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