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【研修事業】マレーシア国別研修「食品の品質・衛生管理強化を通じた地域産業開発」を実施しました。

2024.12.09

十勝とマレーシア双方の強みを生かした学び合い・協働へ

2024年10月15日(火)から31日(木)まで、マレーシアを対象とした国別研修「食品の品質・衛生管理強化を通じた地域産業開発」を実施しました。

アルコールや豚肉を食さないイスラム教徒にも安心して販売できる商品の認証機関であるマレーシアのハラル産業開発公社(HDC)の職員や関連企業の経営者が来日し、マレーシアの食品の安全性と衛生面のレベルを世界標準に到達させるため、オンライン講義と現地視察を通して、HACCP等の食品衛生基準や十勝の農食産業振興政策である「フードバレー十勝」、十勝管内の工場や牧場の衛生管理を学びました。

帯広畜産大学にて、生乳加工場の見学の様子

株式会社ガロードにて、食品加工場の見学の様子

また、過去にJICA草の根協力事業でマレーシアへ調査した経験がある企業などを中心にお越しいただき、意見交換会を実施しました。研修員所属企業の衛生管理における課題について、十勝の地元企業ではどのように実施されているのかを共有でき、また、十勝の企業のマレーシアへのビジネス展開の可能性についても議論している研修員もおり、日本、マレーシア双方にとって学びの多い大変有意義な時間を過ごすことができました。

意見交換会の様子

研修最後のレポート発表会では、研修員から以下のようなコメントが出されました。

  • 食品安全と衛生に関する作業手順を研修と意識向上を通じて従業員の知識を高め、技術の面で製品の品質と安全性を向上させたい。
  • 地域の食品産業における衛生・品質管理を強化することは、持続可能な開発を促進し、公衆衛生を改善し、経済成長を後押しするために不可欠であることを学んだ。
  • ハラルと食品衛生を高めることは、ムスリムが多数を占める国への輸出を加速させ、世界のハラル市場のシェアを増やすことができる。

今回の研修での学びを活かして、自国で活躍されとともに、この研修をご縁に十勝とマレーシアの関係性がより深まっていくことを願っております。

ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

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