【地域交流事業】JICA研修員がうどん打ちに挑戦!
2024.12.11
2024.12.11
2024年10月13日(日)、12か国から14名のJICA研修員が高校生によるうどん打ち体験会に参加しました。
初めてのうどん打ち体験のために研修員一行が向かったのは帯広市内にある北海道帯広農業高等学校。初めて日本の学校に足を踏み入れる研修員に、まずは農業科学科などの生徒が案内ガイドとなり、学校の寮や農場、学校で飼育する馬や牛、その畜舎などを紹介するバスツアーが開催されました。これからつくるうどんの原料となる小麦畑もしっかりご紹介いただき、広く大きな小麦畑を前に研修員のうどん打ちに対するモチベーションもさらに上がります。
うどん打ち体験の前には、お互いの緊張をほぐすため「バースデーリング」というゲームも一緒に行いました。このゲームは、会話をせずに参加者が身振り手振りだけでお互いの誕生日を伝え、誕生日が早く来る参加者から順に並び、ひとつの円をつくるもの。指で数を表して自分の誕生日を伝えるものの、月と日をジェスチャーで伝えるのはなかなか難しい様子。みんなでひとつの円を作り、いざ答え合わせをすると、同じ誕生月でも日付とは逆に並んでしまった場面も。
ゲームで肩の力はほどよく抜け、うどん打ちの準備は万端です。学校で収穫された小麦粉に塩水を少しずつ加え、ひとつのかたまりを作っていく工程からスタート。サラサラの小麦粉をひとつにまとめる作業は難しく、指の間から小麦粉がパラパラとこぼれ落ちます。上手に捏ねる生徒のアドバイスを受けながら研修員も根気強く捏ねて、ひとつにまとめあげます。
次に生地を足で踏んでうどんにコシを出す工程に移ります。手で捏ねる作業よりも足踏みはどこかリズミカルな動きを感じるのか、研修員も楽しそうな様子。
手と足で捏ね上げた生地は製麺機を使って細く切られ、大きな鍋で続々と茹で上げられていきます。その傍ら、サツマイモやカボチャ等、旬の野菜を使った天ぷらを生徒が研修員のためにたくさん揚げてくれています。箸の使い方に不慣れな研修員が多い中、ベトナム出身のハーさんは上手に菜箸を使い、生徒のお手伝いをします。
生徒の見事なうどん打ちレクチャーのおかげで完成した冷やしうどんと生徒のおもてなしを感じるあたたかな天ぷら。みんなで早速いただきます!どんぶりに盛られたうどんをペロリと平らげたサモア出身のサムさんは初めて食べたうどんを気に入った様子でした。
生徒の優しさに触れた1日は、研修員の心にしっかりと刻まれました。
北海道帯広農業高校の皆さん、ありがとうございました。
※参加研修コース
持続可能な食料システム戦略による地場産業振興
畜産現場における感染症対策と獣医療サービスの強化
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