【JICA海外協力隊】道東から6名のJICA海外協力隊員が世界へ!
2024.12.18
帯広市・芽室町・釧路市・北見市からJICA海外協力隊として派遣される計6名が、各自治体を表敬訪問し、活動の抱負を語りました。
2024年11月11日(月)、派遣予定の3名が帯広市の池原佳一副市長を表敬訪問しました。
マレーシアに作業療法士として派遣される相坂智紗子さんの配属先は、障がい者・子供・高齢者・青少年など社会的弱者への支援を行うサラワク州社会福祉局クチン支所です。帯広市の養護学校で勤務する相坂さんは、障がいを持つ生徒が適切な支援によって大きく成長した姿を見守った経験があり、マレーシアでもこの経験を活かしたいとのこと。国や地域の違いはあれど、現地の人達と楽しく活動したいと思いを持っています。また、大自然から活力を得られる北海道・道東の良さに興味を持ってもらえるよう現地でPRしたいとのことです。
カンボジアに看護師として派遣される足立彩花さんの配属先は、民間診療所から患者が輸送されるクラチェ州の病院です。足立さんは約10年間にわたり、日本の高度医療から僻地医療まで経験し、物資が足りない状況でも知恵を絞ってやりくりすることの重要さや、術後の感染症対策に気を配る必要を感じしながら勤務していました。これらの経験を活かし、より良い医療現場の環境作り、サポートを行いたいとの希望を持っておられます。また、北海道出身者として名物料理、癒される温泉、雄大な自然風景の魅力を伝えたいとのことです。
パラグアイに家畜飼育・飼料作物の職種で派遣される柴田政二さんの配属先は圃場や搾乳所等の設備があるイタプア大学農学部ヘネラル・アルティガス校であり、近郊の酪農家を対象にした技術指導も実施しています。柴田さんは17年前、北海道農業高校生ブラジル・パラグアイ実習派遣事業でパラグアイに生徒を引率した際に、北海道出身の日系の方から受けた温かい歓迎、現地の大豆畑のスケールの大きさ、地平線の素晴らしさに感動し、その時にお世話になった方々への恩返しをしたいと意気込んでいます。また、十勝の酪農や帯広の豚丼などを中心にPRしてきたいとのことです。
池原副市長からは隊員の皆さんへ、「前任などから事前に調べられることはしっかり調べ、それぞれの目的を追求してください。そして帰国後にまた土産話を聞かせてください。」とのお言葉をいただきました。
(左手前:池原副市長、右手前から柴田さん、木全代表、足立さん、相坂さん)
(写真左より相坂さん、足立さん、池原副市長、柴田さん、木全代表)
インドネシアに料理隊員として派遣される髙畠咲希さんが、2024年11月13日(水)に芽室町で佐野寿行副市長を表敬訪問しました。
髙畠さんの配属先はロンボク島の職業訓練単科大学で、料理実技、レストラン産業にかかる職業訓練が実施されています。芽室町で生まれ育った髙畠さんはこれまで、札幌のレストランや航空大学校帯広分校での勤務経験があり、うどんや焼き鳥からイタリア料理まで幅広いレパートリーをお持ちです。配属先の多様なニーズにも意欲的な様子で「日本食を通じて現地の方たちとつながっていきたい」とのことです。佐野副町長からは、「海外での経験を積んで、ぜひ芽室で出店を」とのエールが送られました。
(写真左より、佐野副町長、高畠さん、木全代表)
ペルーに環境教育の職種で派遣される岡本あずみさんが、2024年11月20日(水)に釧路市の吉田英樹副市長を表敬訪問しました。
岡本さんの配属先は、国家自然保護区管理事務局タバコナス・ナンバレ国立保護区出張所です。阿寒湖畔エコミュージアムで勤務していた岡本さんは、阿寒での経験と大学時代にカヌーで鍛えた体を活かして現地でも貢献したいと意欲的です。道外出身でありながら、北海道が大好きな岡本さんは、様々な人にお世話になった思い入れのある北海道の自然の写真展を開いたり、阿寒湖の保全の歴史を伝えたりしていきたいとのことです。
帰国後も環境保全に関わっていきたいという岡本さんに対し、吉田副市長からは「世界を見てきた目でまた、釧路に戻ってきてください」と今後の活躍を応援されていました。
(写真左より、吉田副市長、岡本さん、木全代表)
同じくペルーに青少年活動で派遣される宮下紀江さんが、北見市の武田雅弘副市長を表敬訪問しました。
宮下さんの配属先は、複雑な家庭環境により保護された児童が集団生活している児童保護施設です。北見市で児童館や認定こども園を運営する社会福祉法人遊子社の現役職員であり、保育経験がある宮下さんは、現地の子どもたちに学力支援や工作・絵画等の講座を提供します。宮下さんは、1992年から2年間パナマでJICA海外協力隊として活動した経験を活かして、現地と日本の子ども同士の交流を図りたいとのことでした。
帰国後はこれら異国での経験を日本に還元していきたいという宮下さんに対し、武田副市長からは「北見の子どもたちのために、経験を役立ててほしい」と期待を寄せられていた。
(写真左より、武田副市長、宮下さん、木全代表)
6人の活動がそれぞれ充実したものとなりますよう、願っています。
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