【開催報告】2度目の開催!多文化共生☆KARAOKE大会―国際フェスタ in とかち 2025
2025.03.03
十勝19市町村の外国人材受入支援・多文化共生担当の国際協力推進員チャムです。
2025年2月8日(土)に開催された国際交流イベント「国際フェスタ in とかち 2025」の中で、技能実習生や特定技能外国人など十勝管内で活躍している在住外国人6名を出演者としてお迎えしてカラオケバトルを行う、第2回多文化共生☆KARAOKE大会を開催しました!!
今回エントリーがあったのは、インドネシア人3名・ベトナム人1名・ミャンマー人2名の皆さんで、普段は十勝管内で介護や自動車整備、食品製造に携わっている方々です。
十勝の人口は約32万人で、そのうち4,000人近くの外国人が在住し、2,400人ほどの外国人の方々が技能実習・特定技能・介護などの在留資格をもって滞在しています。担い手不足が深刻な業種にこのような方々が従事することを通じて私たちの生活を支えてくれているということを広く知っていただく機会にしたい、そして、普段はなかなか日本人との交流の機会が少ないとの声が聞かれた外国人材の方が「KARAOKE」という日本文化を通じて自己表現をし、地域住民との交流の機会を提供したいという想いを込めて今回実施しました。
出演者の皆さんには、事前にくじ引きで歌う順番を決めてもらいました。
トップバッターはベトナム出身で、帯広市で自動車整備に従事しているマインさん。午前中のうちに別企画で浴衣の着付けをしてもらい、そのままステージに立ち、AKB48の「365日の紙飛行機」を歌ってくれました。
2番目は昨年優勝をしたインドネシア出身のピピさん。大樹町で食品製造に従事しています。今回は、いきものがかりの「YELL」を熱唱してくれました。今後の夢は、歌手になることとはにかみながら教えてくれました。
3番目はミャンマー出身で、帯広市で介護に従事しているズーさん。あいみょんの「マリーゴールド」を着物姿で歌ってくれました。ズーさんはこのカラオケ大会のことをお友だちのミャンマー人から教えてもらったそうで、一番に申込をしてくれました!!
4番目に登場したのは、インドネシア出身で、帯広市で介護福祉士をしているハニさん。BEGINの「島人ぬ宝」を会場の皆さんの合いの手を受けながら歌ってくれました。今後は緊急対応もできる介護福祉士になっていきたいと歌の後に目標を教えてくれました。
5番目に登場したのは、ミャンマー出身で、帯広市で介護福祉士をしているカインさん。大好きだというテレサ・テンの「別れの予感」を熱唱してくれました。料理上手なカインさんは朝ごはんとしてオススメのミャンマーの麺料理「モヒンガー」を紹介してくれました。
ラストを飾ったのは、インドネシア出身で、帯広市で介護に従事しているアジズさん。松たか子の「Let It Go~ありのままで~」を、キレイな高音の歌声で熱唱してくれました。将来の夢としては、みんなが来たくなるような図書館をつくることと教えてくれました。
全員の歌を聞いてから、審査員のみなさんと観客のみなさんにはQRコードから投票をしていただき、カラオケ機械の採点にプラスして集計。その間に、多文化共生に取り組む団体として、札幌出入国在留管理局釧路港出張所、外国人技能実習機構札幌事務所、北海道十勝総合振興局より各取組を紹介いただきました。
そして、時間にゆとりがあったので、会場からの当日参加者を呼び掛けると3組の方々が飛び入り参加してくれました!!
集計も終わり、いよいよ結果発表。
優勝者は、昨年に続きインドネシア出身のピピさんでした!!
出演者のみなさんへの賞品は、下記の6団体より十勝の魅力が伝わるもののご協賛をいただきました。
改めましてありがとうございました。
・帯広ロータリークラブ 様 「成城石井 生産者限定ポテトチップス12袋入り2箱」
・帯広西ロータリークラブ 様 「十勝エアポートスパそら入浴回数券1冊」
・帯広南ロータリークラブ 様 「柳月 三方六セット」
・株式会社クリエイトフーズ 様 「よつ葉の詰め合わせセット」
・株式会社北海道パートナーズとかち 様 「北海道ホテルクーポン」
・十勝地サイダー研究会 様 「十勝地サイダー12本入り」」 (五十音順)
最後に、出演者と審査員、そして運営に協力してくれた北海道帯広三条高等学校のボランティアやJICAスタッフで集合写真を撮りました。
大会終了後には、出演者の他に子ども達なども思い思いの歌を歌いながら交流する様子が見られました。
審査員の方からは「みんな歌も日本語も上手で驚かせられます すてきな歌ありがとうございました」「昨年も良かったが、さらに良くなった!これからも、続けていってください!」といったコメントをいただきました。また、観客の方からは「皆さん本当に日本語も日本語の歌もお上手で、歌詞の意味も踏まえたうえで選曲されていたりと素晴らしいと思いました!外国人の方に話しかけるのに言語のハードルを高く考えなくて良いというお話をされていた事も良かったと思います!手法は「え?カラオケ?」と思いましたが、目的に沿う良いイベントでした!」といった感想をいただきました!!
今後も在住外国人と地域住民の交流の機会をつくり、十勝管内の多文化共生が進んでいくお手伝いをJICAとして行っていきますので、ご参加はもちろんのこと、企画から一緒に関わってくださる方を募集しています。
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