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【JICA基金活用事業】第1回「多文化&防災まちさんぽ in おびひろ」が開催されました

2025.04.26

防災講座とまちさんぽのルート確認で交流しました!

十勝19市町村の外国人材受入支援・多文化共生担当の国際協力推進員チャムです。

2025年4月20日(日)、2024年度世界の人びとのためのJICA基金活用事業の一環で、一般社団法人にほんごさぽーと北海道が行う第1回「多文化&防災まちさんぽ in おびひろ」が帯広市のとかちプラザで開催されました。同事業は、市民や法人・団体の皆様からJICAへの寄附金を活用して、運営を行っているものです。

当日は帯広に住んでいる外国人5か国(中国、ベトナム、南スーダン、ミャンマー、モンゴル)7名の方々と日本人参加者12名が集まり、帯広市の災害の特徴について帯広市危機対策課の方からの説明を聞き、その後やさしい日本語を使いながら、4つのグループに分かれ次回行うまちさんぽのルートを相談しながらラップブックづくりに取組み、交流を深めました。

はじめに、帯広市危機対策課の方が講師となり、過去帯広で発生したブラックアウトや水害について当時の写真や映像での紹介や、東日本大震災の映像でその揺れの強さを参加者に理解していただいた上で、「震度7程度の揺れは帯広市でも想定されている」ことが伝えられ、防災について普段から意識をしておく必要性についての話がありました。また、帯広市のハザードマップを参加者各自のスマホ上で確認する時間も取られました。

続いて、災害時のやさしい日本語についてにほんごさぽーと北海道の杉山さんから話がありました。

十勝全体に住む外国人の数や帯広市内の外国人の数をクイズ形式で参加者に考えてもらったり、日本に住む外国人の約96%は「日本語の会話が少しでもできる」と回答しているというデータを紹介したりしながら、やさしい日本語が多文化共生を進めていく上で注目されており、その使い手が増えていくことが大切であるというメッセージが伝えられました。特に、災害時は外国人にとって自国では経験のないことも多く発生することが予想され、日本人以上に困ることが多くなるため、やさしい日本語のコツである「はさみの法則」を意識しながらの交流を呼びかけていました。
(「は」っきり、「さ」いごまで、「み」じかく話すこと)

その後、第2回目で実際に歩くルートごとに4グループに分かれ、自己紹介からスタート。
好きな食べものを伝え合いながら会話を進めることで打ち解けていく様子が見られました。自己紹介の後には各グループ名を話し合って決めた後、自分専用の防災マップ作りに取り組みました。非常持ち出し袋に入れるものを5つ選んだり、大切な情報をまとめたりしながら付箋を貼り、災害時に必要なもの(避難経路図、公衆電話、AEDなど)がどの辺りにありそうかをグループごとに話し合い、歩くルートを決めました。チェックポイントでのミッションも伝えられ、参加者の皆さんは次回のまちさんぽのイメージを膨らませていました。

イベント終了後には、外国人参加者から「とても興味深い内容でした。次回のまちあるきがたのしみです」という声が聞かれました。
第2回は、5月11日(日)に行われます。十勝晴れの中、まちさんぽが実施できることを期待しております。こちらの様子もまた報告させていただきます!!
JICA北海道センター(帯広)は、十勝に住む外国人と地域住民の交流を通した多文化共生の取組みを今後もサポートしてまいります。

当日の様子の動画を、JICA北海道センター(帯広)Instagramに掲載しています。
ぜひご覧ください。

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