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【JICA基金活用事業】「多文化&防災まちさんぽ in おとふけ(全2回)」が開催されました

2025.06.26

十勝19市町村の外国人材受入支援・多文化共生担当の国際協力推進員チャムです。

2025年5月18日(日)と6月1日(日)、2024年度世界の人びとのためのJICA基金活用事業の一環で、一般社団法人にほんごさぽーと北海道が行う「多文化&防災まちさんぽ in おとふけ」が音更町の木野コミュニティセンターで開催されました。同事業は、市民や法人・団体の皆様からJICAへの寄附金を活用して、運営を行っているものです。

第1回:おさんぽコースを考えよう

当日は音更町に住んでいる外国人6名(インドネシア、ベトナム)と日本人参加者15名が集まり、音更町の災害の特徴について音更町役場危機対策課の職員からの説明を聞き、その後にほんごさぽーと北海道の杉山さんから十勝の在住外国人の人数に関するクイズややさしい日本語のポイントを学びました。
後半からは、第2回目で実際に歩くルートごとに4グループに分かれて参加者それぞれが自分専用の防災マップ作りに取り組みました。

第2回:みんなでまちを歩こう

2回目の当日は、朝の気温が低く厚い雲が広がっていましたが、途中からは十勝晴れに恵まれる中、音更町に住んでいる外国人6名(インドネシア、ベトナム)と日本人14名が集まり、1回目に作成した自分専用の防災マップを手に、グループに分かれて別々のルートで町内の防災チェックポイント5つを実際に歩いて確認しに行きました。
私が同行したグループでは、一番初めにAED(自動体外式除細動器)が設置されているシールを見つけ、設置されている場所で集合写真を撮りました。

その次に発見したのは、公衆電話。ここでは、外国人参加者が実際に利用してみるというミッションもありました。残念ながら話し中でしたが、話し中の音声を確認することができました。他の場所に移動する途中には、「やさしい日本語」での会話を心がけ、外国人参加者とコミュニケーションが取られていました。その中で、東日本大震災の津波が(歩いている)目の前のマンション(約10m)よりも高かったことを防災士の方が紹介するなど、災害の現実に触れる場面もありました。

その後は公民館で防災倉庫を、小学校では避難場所のピクトグラムを見つけることができました。最後まで見つけることができなかったのは、災害時に使用できる自動販売機でした。これは、出発地点でもある木野コミュニティセンターに設置されていたので、そこで最後のチェックポイントを達成することができました。

参加者からは、「実際に歩くことで、いざという時の行動がイメージできた」「地域の人と交流できてうれしかった」などの声が寄せられました。

JICA北海道センター(帯広)は、十勝に住む外国人と地域住民の交流を通した多文化共生の取組みを今後もサポートしてまいります。

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