【研修コース】OJTによる長期研修員インタビュー(レスリーさん:キューバ出身)
2025.07.15
2025.07.15
今回は、JICA OJT生の蛯原と亀谷が、帯広畜産大学で小麦の研究をしているキューバ出身のレスリーさんにインタビューを行いました。
帯広畜産大学で学んでいる理由や来日後に受けたカルチャーショックもご共有いただきました!
お名前:レスリー・ディアス・スアレスさん(写真左)
出身国:キューバ
滞在期間:2022年~2026年3月
レスリーさんは、六倍体小麦の収穫期前に降水量の増加を回避する遺伝的特性について研究しているため、帯広畜産大学を選びました。研究目的は、キューバで収穫できる新しい小麦を見つけて、政府に貢献することです。
キューバには家畜用の小麦しか生産しておらず、食用小麦はすべて輸入されています。しかし、北海道では冬小麦と春小麦の両方を生産しているため、春小麦の生産は熱帯国のキューバでの小麦生産に大きな影響を及ぼします。
帯広畜産大学に来る前は、母国キューバの研究機関に勤務し、小麦の研究をしていました。しかし、小麦についての知識不足を実感し、小麦に関してより学ぶ必要性を感じ、日本に来ました。
キューバでは、フィールドワークが多いです。しかし、帯広畜産大学では、教授がフィールドワークと研究室での学びを組み合わせて進めてくれているため、とても新鮮です。
また、日本は遺伝子分析に関してより多くの研究成果があります。キューバにはない次世代シークエンス(生物学的現象に関連する要因を研究するために、DNAやRNAの配列を決定する技術)が日本にはあります。そのうえ、日本では収穫に使用する機械の性能もいいです。
たくさんのカルチャーショックを経験しました。日本人は時間通りに行動し、すべてが整理整頓されている。また、日本人が長時間働くことに驚きました。キューバ人は勤務時間が終わったら、すぐ帰宅します(笑)
私は夫と娘と一緒に、日本に来ました。そのため週末はJICA北海道センター(帯広)や帯広市が企画するイベントに参加したり、公園にいって花や自然に触れたりします。
帯広の人々は外国人に慣れていませんが、たとえ英語が話せなくても私の国について聞いてくれたり、日本に来た理由についても興味を持ってくれたり、熱心に話しかけてくれます。
特に好きな日本料理は、豚丼です!
自分が日本に来た目的に向かって熱心に取り組みつつ、日本を楽しんでください。
ただ、決して遊ぶ場所ではないことを忘れずに!
(JICA OJT生記)
※2025年6月、2025年新卒入構職員が国内OJT(On-the-Job Training:新人職員が、JICA各国内機関で業務実践を通して学ぶ研修のこと)を行いました。
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