【開催報告】JICA海外協力隊2025秋募集イベント(釧路)
2025.11.06
2025.11.06
2025年9月23日(火)に、釧路市にあるフィッシャーマンズワーフMOO 2Fのイベントスペース、港町ベース946BANYAにて、JICA海外協力隊2025年秋募集イベント「未来を描くカードゲーム 体験談で学ぶ“タイの物語”」を実施しました。
来場者は、タイティーやフェアトレードコーヒーを片手に、リラックスした雰囲気の中でイベントに参加しました。
まず初めに、タイ出身の釧路在住観光ボランティア、チェリーさんによるタイの紹介がありました。
タイの場所あてクイズや、お祭りや食文化の紹介に参加者は興味津々の様子でした。会場で提供したタイティーのおすすめの飲み方についての話もあり、さっそく試してみる参加者もいました。タイ外務省国際協力局(TICA)からボランティアとして派遣されているチェリーさんは、タイと釧路の友好的なつながりについても言及し、今後、両地域の交流が発展することを期待していました。
次に、初の企画としてJICA地球ひろばで制作した難民体験カードゲーム「想像していなかった今日を生きる」(β版)を使用したワークショップを実施しました。カードゲーム後の振り返りでは、難民になる体験は、住む場所を突然奪われ、大切な人と引き離されるという意味では、災害を体験することにも類似していることについても触れました。
参加者からは、ワークショップを通じて、普段の生活では想像のつかない世界を体験することで、より難民の生活を身近に感じることができたという声や、今回のゲームで体験した大きな決断の連続を、災害時にも活かしたいという声が聞かれました。
ワークショップを通じて世界をより身近に感じる体験をした後は、タイと生中継でつないで、現役JICA海外協力隊員による講演を行いました。
現在、JICA海外協力隊員として、タイでコミュニティー開発活動を行っている高瀬由衣さんからは、タイでの生活の様子について紹介がありました。会場で講演を見守ったタイ出身のチェリーさんの反応もあり、時おり笑いを交えながら、和やかなムードで講演が進みました。高瀬さんの在住地域で行われているお祭りの様子など、チェリーさんにとっても目新しい情報もありました。
1年目は地域住民との交流を大切にし、彼らを理解することに時間を費やしたという高瀬さん。2年目は、これまでの交流を踏まえた上で、地域産業を盛り上げ、住民の願いを叶える活動を続けていきたいと語っていました。
JICA海外協力隊派遣前訓練の一環として、地域課題解決に取り組む実習「グローカルプログラム」に釧路市で参加した高瀬さんは、お世話になった釧路市の方々とタイとの交流に、今後も協力したいと抱負を述べました。会場には、高瀬さんがグローカルプログラムでお世話になった関係者の方々も参加しており、高瀬さんの今後の活動にエールを送る場面もありました。
最後に、JICA海外協力隊の応募方法、応募区分、応募資格などについて概要説明を行いました。その後、詳細な内容を知りたい参加者には、JICA海外協力隊経験者による個別相談が行われました。
JICA海外協力隊2025秋募集イベント(釧路)には、多くの方々に参加いただき、タイだけでなく世界について興味を持つきっかけになったという感想が聞かれました。難民を疑似体験するゲームを通じて、参加者は地球規模の課題を「じぶんごと化」することができました。
今回の募集説明会を通じて、より多くの方が海外に興味を持ち、JICA海外協力隊として国際協力を実践したいと思っていただけることを願っています。
この度、当イベントにご協力いただいた関係者の皆様並びに、当イベントへご参加くださった皆様に心から感謝申し上げます!
JICA海外協力隊2025秋募集イベント(釧路)の様子はJICA北海道(帯広)Instagramに掲載しています。
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