【研修コース】獣医官のスキルアップを目指して
2025.11.11
2025.11.11
2025年9月10日(水)から10月8日(水)にかけて、6つの国・地域(ナミビア、パキスタン、パレスチナ、パラグアイ、セネガル、タンザニア)から7名の研修員(行政・研究機関に従事する獣医官たち)が来日し、「家畜感染症対策のための獣医官のスキルアップ」をテーマにした課題別研修に参加しました。
この研修は、畜産現場における家畜疾病の診断、対応、予防に関する実践的な技術と考え方を習得し、自国の獣医療サービス発展へ貢献する人材を育成することを目的としています。
2年目を迎えた今年は、新たなコースリーダーの下、新規で「家畜疾病対策の費用対効果」に関する講義を導入し、北海道立総合研究機構畜産試験場の視察も行いました。また、北海道農業共済組合の協力の下、牛の採血や細菌検査といった実習も通じて、帰国後すぐに実践できる内容にブラッシュアップしました。
農場防疫に関する講義
顕微鏡を使った実習
研修員からは、
「感染症危機管理に携わるステークホルダーとその関係性を理解することができた」
「疾病の予防・対応には学術的かつ総合的なアプローチが重要であると再認識した」
といった声が寄せられました。
さらに、日本語の学習や高校生と巻きずし作り等を通じて、市民との交流を深め、日本文化への理解を深める機会もありました。
閉講式では、出会った人々や共に学びを深めた仲間への感謝の言葉が溢れました。
半年後には、オンラインでフォローアップ研修を行い、来日中に作成した活動計画の実施状況や今後の取組について意見交換を行う予定です。帰国後、よりよい獣医療サービス推進に向けて活躍されることを期待しています!
畜産試験場の見学
閉講式での集合写真
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