【地域交流事業】森の茶会にJICA研修員が参加しました
2025.11.19
2025.11.19
春から秋にかけて、JICA研修員が、年3回(春・夏・秋)森の交流館・十勝で開催された「森の茶会」(主催:帯広市)に参加しました。
この茶会は、四季の移ろいを感じながら、日本の伝統文化である茶道を体験できる地域交流の機会として、毎年森の交流館・十勝で行われています。
今年は、4月5日に森の交流館・十勝の施設のひとつである茶室「青風庵(せいふうあん)」で春の茶会が、7月5日には緑に囲まれた屋外で夏の茶会が、そして10月4日には森の交流館・十勝の館内(屋内に広がる緑に囲まれた庭園空間)で秋の茶会が開催され、アジア・アフリカ・中南米を中心に、中東、ヨーロッパや太平洋諸島地域を含む、計36か国・地域から74名の研修員が参加しました。
茶会では、裏千家淡交会帯広支部の皆さんによる茶道の解説とお点前のデモンストレーションが行われ、研修員たちは興味深く話に耳を傾け、お点前の所作を真剣な表情で見つめていました。
季節ごとに趣向を凝らしたお茶菓子や茶碗も魅力のひとつ。
春の茶会では、ほんのり桜色をした、やわらかな雰囲気のお茶菓子が提供され、春の訪れを視覚と味覚の両方で感じさせてくれました。
7月の茶会は、春から夏への移り変わりを感じさせるような陽気な一日となり、緑に囲まれた開放的な屋外空間での開催は、自然と調和した茶道の魅力をより一層引き立てていました。
秋の茶会では、中秋の名月(十五夜)目前の開催であったことから、「月」と「ウサギ」を連想させるお茶菓子がふるまわれ、自然光が差し込む緑あふれる環境の中、穏やかに秋を感じながら茶道を楽しみました。
また、抹茶が振る舞われた茶碗には、それぞれの季節を象徴する桜や清涼感のある模様、紅葉などの絵柄があしらわれており、視覚的にも季節の彩りを楽しむことができました。
各回に参加した研修員からは、「日本のもてなしの心が感じられた」、「日本で大切に受け継がれている茶道文化に触れられ、とても貴重な学びになった」、「一杯のお茶の中に込められた心づかいや感謝の気持ちに深く感動した」といった声が寄せられ、日本文化の奥深さに触れる体験となった様子が伺えました。
茶道をわかりやすく紹介してくださった裏千家淡交会帯広支部の皆さん、森の交流館・十勝の皆さん、貴重な交流の機会をありがとうございました。
scroll