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【実施報告】きて・みて・体験!世界のともだち in おびひろ菊まつり

2025.11.26

2025年10月25日(土)から29日(水)までの5日間、帯広市のとかちプラザで開催された「おびひろ菊まつり」にて、多文化共生・国際理解プログラム「きて・みて・体験!世界のともだち」を実施しました。
本イベントは、十勝地域で暮らす外国人と来場者が交流し、国境を越えた地域社会の一員として相互理解を深めることを目的に実施しました。期間中、約630名の来場者がブースを訪れ、さまざまな体験を楽しんでいただきました!!

JICA×多文化共生×SDGs

ブースでは、「道東で暮らす外国人材」やJICAの多文化共生の取組みを紹介するパネルを展示しました。展示を見ながら答えるクイズは、SDGsに配慮し、QRコードから読み取ってタブレットやスマートフォンで回答していただきました。挑戦された方には、SDGs関連のノベルティをプレゼントしました。

来場者からは、
「酪農や介護の現場に外国人が多くなっているって聞きます」
「私の職場にも外国籍の方が一緒に働いています」
といった声が多く寄せられ、地域での外国人材の存在を身近に感じていただけた様子でした。

初日には帯広市の米沢市長も来場され、クイズに挑戦してくださいました!

また、曜日時間限定で行った「世界の人と話してみよう」では、十勝管内で暮らす外国人の方々(インドネシア、ネパール、モンゴル、ミャンマー)に協力いただき、日本語で母国の文化や普段の生活について紹介しました。来場者との対話を通じて、異文化理解を深める貴重な機会となりました。

ネパール人のお二人は、民族衣装を着用しており、来場者の方々からは写真撮影をお願いされる場面もありました。会場からは、
「直接話せてうれしい」
「外国人の話す日本語が想像以上にじょうずでおどろきました」
といった感想が寄せられました。また、介護に従事している外国人の方に対して「がんばってくれてありがとう」と声をかける来場者も見られ、温かい交流が生まれました。

協力していただいた外国人のみなさんも、
「仕事以外で日本の方と交流する機会が少ないので楽しかったです」
「民族衣装をほめてもらえてうれしかったです」
と、有意義な時間になったことを話してくださいました。

その他、民族衣装試着、世界の楽器体験、国旗タトゥーシール貼りなども実施し、子どもから大人まで幅広い世代の方々に楽しんでいただきました。

アンケート結果

クイズに続けてアンケートを実施した結果、回答者の約半数が60代以上で、ほとんどが日本人でした。居住地については、帯広市民が約7割、帯広市以外の十勝管内の方が約3割と、大多数が十勝管内在住者でした。
また、以下の質問に対する結果から、地域における多文化共生や交流の現状が見えてきました。

このように、多文化共生ややさしい日本語の認知度はまだ低く、交流機会も限られている現状が明らかになりました。今回のブース出展が少しでも知っていただける機会になっていたら幸いです。

JICA北海道(帯広)では、今後も十勝の様々な団体の皆さまと一緒に多文化共生の取組みを進めてまいります。

おびひろ菊まつりでご協力をいただきました皆さま、大変お世話になりました!
そして、ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

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