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【開催報告】JICA海外協力隊グローカルプログラム(派遣前型)in上士幌町 最終報告会

2026.09.08

4名の実習生が上士幌町での学びと成果を発表

2026年8月22日(土)、上士幌町生涯学習センターわっかにて、JICA海外協力隊グローカルプログラムの最終報告会が開催されました。JICA海外協力隊グローカルプログラムとは、JICA海外協力隊が派遣前訓練の一環として、自治体などが実施する地域活性化の取り組みにOJTとして参加し、実践を通じて学ぶプログラムです。報告会には、上士幌町の関係者や町民の皆様が参加し、約2か月半にわたり地域で活動した4名の実習生が、それぞれの活動成果や今後の抱負を発表しました。

約50名の関係者が集まった会場

地域の酪農を通じて「いただきます」の意味を考える

ミクロネシア連邦への派遣が予定されている新井千絵(あらい ちえ)さんは、「『いただきます』のその先へ」をテーマに活動を実施しました。酪農家や牧場関係者への取材、小学校への聞き取り調査を重ね、酪農の現場や生産者の思いを伝える冊子、動画、授業用スライドを制作しました。

新井さんは、当初は食育をテーマに活動を始めましたが、取材を進める中で、酪農が食を支える産業であり、経営や世界情勢などさまざまな課題と向き合っていることを学びました。「知ることが応援につながる」と新井さんは語り、子どもたちが主体的に考えられる学びの機会づくりを目指した活動を紹介しました。

報告する新井千絵さん

環境活動を通じて人とのつながりを実感

ガボンへ派遣予定の布野拓海(ぬの たくみ)さんは、町内の中学生を対象とした環境教育プロジェクトに挑戦しました。企画当初は参加者が集まらないなどの課題に直面しましたが、計画を見直し、アップサイクルを学ぶ「エコショルダー作り」や、ごみ拾いとウォーキングを組み合わせた「プロギング」を実施しました。

布野さんは、活動を通じて、「計画は状況に応じて修正することが大切」「一人で抱え込まず人に頼ることが重要」といった学びを得たほか、町民との交流を通じて人とのつながりの大切さを実感したと振り返りました。

報告する布野拓海さん

フォトクエストで上士幌町の魅力を発信

フィリピンへ派遣予定の川村奈々(かわむら なな)さんは、上士幌町の魅力を発見・発信するイベント「上士幌フォトクエスト」を企画しました。参加者が町内のスポットを巡りながら写真を撮影するゲーム形式のイベントで、町の魅力を楽しく知ってもらうことを目的に実施しました。

事前のヒアリングでは、地域住民から多くの魅力的な場所を聞き取り、小冊子の作成やイベント運営にも活用しました。川村さんは、「一人で考えるよりも、周囲に相談することで新しい発想が生まれた」と語り、地域の温かさへの感謝を述べました。

報告する川村奈々さん

子育てを支える対話の場づくり

モロッコへ派遣予定の沼澤万里子(ぬまざわ まりこ)さんは、子育て中の父親・母親が互いの立場を理解し、支え合える地域づくりを目指して活動しました。アンケートや聞き取り調査を実施し、その結果をもとに、さまざまな立場から子育てについて考えるボードゲームを制作しました。

試行を重ねて完成したゲームは、対話を促し、参加者が互いの価値観や立場を理解するきっかけとなりました。沼澤さんは、「相手が大切にしているものを大切にしたい」と語り、モロッコでも目の前の人に真摯に向き合っていきたいと決意を述べました。

報告する沼澤万里子さん

地域とのつながりを胸に、それぞれの任国へ

報告会では、上士幌町佐藤副町長やJICA北海道(帯広)根本代表から、実習生たちの活動や成長に対するねぎらいの言葉が贈られました。
4名は地域住民との交流や支援への感謝を伝えるとともに、上士幌町で得た学びや経験を今後の海外協力隊の活動に生かしていく決意を表明しました。

講評を述べられた佐藤上士幌町副町長

活動を通じて育まれた地域との絆は、4名がそれぞれの任国で活動する上での大きな支えとなります。上士幌町で得た経験を胸に、新たな挑戦へと歩み出します。
本プログラムの実施にあたり、ご協力・ご支援をいただいた地域住民の皆さま、関係団体・事業者の皆さま、上士幌町関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。

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