【埼玉県】世界は広いが遠くはない! JICA×SAITAMA Science Presenters 2025年度始動!
2025.05.09
2025.05.09
埼玉県教育委員会とJICAは、県立学校に勤務する教員等を南アフリカ共和国(以下、南アフリカ)へJICA海外協力隊として派遣することに合意し、2023年3月に覚書を締結しました。
2023年は3名、2024年は2名の現職教員が夏休み期間、南アフリカの理科教育振興のために派遣されました。
また2024年8月からは2年間現地に滞在する長期の隊員も派遣されています。
今年も、夏休みの期間に2名の先生が南アフリカで理科教育振興のために活動します!
冒頭、埼玉県立総合教育センターの副所長より、派遣される教員2名に対してこれまでの活動への感謝と今後の活躍への期待が述べられました。
今回のキックオフでは、埼玉県教育委員会とJICAそれぞれから南アフリカにおける理科教育の現状や海外派遣に向けての心構えについて話があり、派遣される教員2名に対してエールが送られました。
その後の情報交換会では、本連携派遣に参加した過年度教員が3名参加。経験者の体験談等を聞きながら、現地での活動のイメージを膨らませました。
また現在南アフリカで活動中の現職教員もオンラインで参加し、現地での連携に向けた関係構築がスタートしました。
左から埼玉県立所沢高校 古屋 雅大 教諭、埼玉県立南陵高校 石塚 祐貴 教諭
今夏は、県立南陵高校の石塚先生、県立所沢高校の古屋先生がJICA海外協力隊(短期)として派遣されます。リンポポ州ヴワニ科学資源センターで既に派遣されている長期隊員と連携し理科実験のデモンストレーションや生徒たちを対象に理科の授業を行います。
石塚先生は「高校生に物理学を教え始めて10年以上になりました。ICT器を活用して知識の詰め込みではない思考力を育てる教育を心がけています。南アフリカでどれだけ通用するかわかりませんが、現地にある材料で、子供たちの思考力を鍛えられるよう貢献したい決意です。」、
古屋先生は「私は英語教員で、理科は専門外ですが、南アフリカの学生の皆さんの理科教育振興のお役に立てるように、全力を尽くしたいと思います。また、自分の生徒たちに南アフリカの文化や社会について語れるように、私自身も見聞を広める機会にしたいと思います!」と意気込みが述べられました。
この連携事業では、南アフリカの理科教育支援に留まらず、埼玉県内の教員・生徒のグローバルな視野を育てる重要な機会でもあります。今後は、現地と日本の学校をオンラインでつなぐ交流なども予定されており、教育を通じた双方向の国際協力が期待されています。
これからも埼玉県発の国際教育協力にご注目ください!
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