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【埼玉県】教師海外研修 授業実践レポート③開智所沢小学校

2026.01.14

行動で世界を変えるぼく・わたしの論文~SDGsに目を向け、考え、動き、伝える~

開智所沢小学校では、IB教育と日本の学習指導要領を融合したカリキュラムを取り入れ、子どもたちの「なぜ?」「どうして?」という問いを大切にしながら、独自の探究サイクルに基づく学びを進めています。※IB(国際バカロレア)とは、国際的な視野を持つ人材を育成するための教育プログラムです。

6年2組の担任・萩原先生は、今夏JICAの教師海外研修(教師海外研修 | 日本国内での取り組み - JICA) に参加し、南アジアの国バングラデシュを訪問しました。教室に入ると、SDGs関連の本がずらりと並び、壁には子どもたちがこれまで取り組んできたSDGs学習の軌跡が掲示されています。

今年度の探究プロジェクトのテーマは「行動で世界を変えるぼく・わたしの論文 ~SDGsに目を向け、考え、動き、伝える~」
「共に考え、共に行動する」ことを重視し、世界をよりよくするためのステップを踏めるような学習活動が展開されています。

JICA短期研修員が開智所沢小学校のみんなのもとへ!

JICAは、日本が持つ知識や技術を開発途上国の人々と共有し、ともに未来を創る取り組みを進めています。教育・医療・工業など、さまざまな分野で国づくりを担う人材を受け入れ、研修を実施しているのもその一環です。研修員受入事業(短期) | 日本国内での取り組み - JICA

JICA東京では、2週間から1カ月程度の短期研修を行う「短期研修員」を受け入れています。こうした研修員は、日本国内でのプログラムを通じて知識や経験を深め、母国での発展に活かしています。短期研修員の学校訪問プログラム | 日本国内での取り組み - JICA

今回、このプログラムを探究の授業に組み込み、展開しているとのことで、当日の交流の様子を同校萩原先生よりレポートをしていただきました!

--------------------------------≪当日のプログラムの様子≫ --------------------------------
交流は学年を3つのチームに分けて行いました。
2時間目は児童主体の学校案内、3時間目は短期研修員によるSDGsと母国のお話、4時間目は日本文化の魅力紹介という流れです。

学校案内では、児童が学校を散策し、各教室でどのような授業が行われているかを紹介しました。外国の方々の前で説明するのはとても緊張したようで、ある児童は「心臓が喉から飛び出そうでした」と話していました。短期研修員の方々がとてもフレンドリーに接してくださったおかげで、次第に緊張もほぐれ、最後のお別れの際には名残惜しそうな姿が見られました。

1日を通して、本当に良い体験になったと感じています。今日の交流を通じて、人種や言語、国籍が異なっていても「よりよい社会をつくっていきたい」という想いは世界中同じなのだと実感しました。宗教や文化、生活習慣の異なる相手とどのようにコミュニケーションを図り、共に前へ進んでいくのか。これからの時代で最も大切なことを、この授業で学べた気がします。

文責:開智所沢小学校 萩原 英輝
風の音づれ Vol.129 6年生探究授業 | 開智所沢小学校 - 学校法人開智学園
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Let’s take action! アクションプランを片手に白熱の議論が展開!

様々な学びや交流を経て、子どもたちの「知りたい!」「学びたい!」という気持ちはさらに高まっています。

10月28日(火)の授業では、前回それぞれが考えたSDGsに対するアクションプランをもとに、グループで話し合いを行い、グループとしての方向性を決定しました。
「実現できそう/実現が難しそう」「持続性がある/ない」「効果がある/ない」などの軸を設定し、マトリックスを使って各アクションを分析するという展開です。子どもたちは真剣に議論しながら、よりよいプランを模索していました。

早速グループでの協議が始まりました。子どもたちは前のめりになって、クラスメイトの話に耳を傾けています。「知って、深めて、発信!」というアクションプランを考えた児童は、まずはSDGsを自分で「知り、深める」プロセスの大切さや、発信をすることで得られる効果について、柱立てて説明しており、同じグループの子どもたちも興味津々に聞いていました。別のグループでは、「このアクションの持続性はどうだろう?」「簡単に実践はできるけど、効果はあまりないかもしれないね」と、周囲の意見も取り入れながら、方向性を固めていく姿がとても印象的でした。

その後は、話し合った内容を各グループで発表。「効果があるって、どういうことだろう?人なのか、環境なのか、はたまた全体への影響があるのか。そのあたりも話せるといいね。」と萩原先生のアドバイスに、子どもたちも「うんうん」と頷き、自分たちの案を振り返ります。次の時間からは、さらにアクションプランを改善したのち、実践の準備を整えていきます。

ただ単に、自分たちができることを実践するだけではなく、計画段階においてのブラッシュアップや、それぞれのアクションにおける効果・持続性等も考えながら実践までのプロセスを歩むことで、新たな気付きや発見が生まれ、探究としての学びへとつないでいけるのではないかと感じました。

みんなのアクションを通じて、さらなる発展を!

授業見学を通じて、子どもたちの疑問や不安を掘り下げる時間が、彼らの探究学習の質を高め、よりよい学びの時になっていることを感じました。寄付というアクションのメリット/デメリットを考えているときに、「その寄付が何に使われるんだろう…これも知らないといけないね!」と、単に「寄付=良いこと」という方程式を示すのではなく、その裏側を知った上で行動につなげることの必要性を、子どもたち自身の学びの中で育まれていました。
萩原先生は、今回のJICA教師海外研修だけでなく、先生としてこれまで多くの海外プログラムに参加しておられます。

アンテナの高い先生方のもとで学ぶ、子どもたちが、どのような変容を遂げるのか、今後の展開がとても楽しみです!

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