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日本からモンゴルへ、そして世界へ -新潟発の緑化技術がCOP17で紹介されました!

2026.10.09

2026年8月にモンゴル・ウランバートルで開催された「COP17(国連砂漠化対処条約(UNCCD)第17回締約国会議)」において、JICA草の根技術協力事業「東ゴビ砂漠における深穴方式による乾燥寒冷地緑化推進技術協力事業(2021年~2024年)」を通じてモンゴルへ移転された新しい緑化技術「深穴式無潅水植栽手法」が紹介されました。

一般に地面の中は、表面よりも深い所の方が、少しだけ多くの水分を含みます。この性質は乾燥が激しい砂漠地帯でも同様に見られます。「深穴式無潅水植栽技術」は、この性質を利用して苗木を通常よりも深い穴に植えることで、土の深い層にある水分を効率よく利用しながら成長を促す植栽方法です。植栽時の潅水の後は無潅水で樹木を育てることが可能であることを、新潟県対外科学技術交流協会が東ゴビ砂漠において実証し、現地緑化従事者へ技術移転を行いました。水が非常に乏しい乾燥地域における砂漠化対策や緑化活動への活用が期待されています。

発表は草の根技術協力事業の業務従事者および事業において技術指導を受けた現地のNGO(Green Mother Land)等が担いました。
会場では、これまでドルノゴビ県サインシャンド周辺で取り組んできた深穴式植栽技術の成果や、今後の展開構想についての説明が行われ、発表後には活発な意見交換が行われ、特にゴビ地域における植林活動への応用可能性について高い関心が寄せられました。

「モンゴルの乾燥・寒冷砂漠の緑化に向けた新技術の普及~深穴無潅水植栽手法:乾燥地再生のための気候変動適応型ソリューション」というタイトルで発表

大盛況となったブース展示

参加者からは「現在の試験地以外でも技術を展開してほしい」といった前向きな意見が多く聞かれました。また、ゴビ地域で大規模な植林事業を進める複数の鉱山関連企業との新たな接点も生まれました。
ドルノゴビ県で事業を展開している企業からも、自社敷地内で深穴式植栽手法の試験導入に関心を示されました。同社ではこれまで植栽後の継続的な灌水を前提とした緑化を実施してきましたが、水資源が限られるゴビ地域において、無灌水による植栽手法への期待が寄せられています。また、ウランバートル近郊で長年植樹活動を続けている市民活動家からも技術導入への関心が示されるなど、本手法への注目は地域や立場を超えて広がりつつあります。

左から、草の根技術協力事業の業務従事者(シャクダル エンクバヤル氏)、現地NGO Green Mother Landスタッフ(ゲルレー・デルゲルソーリ氏、ドブドンバルジル・スレン氏)

新潟県対外科学技術交流協会がJICA草の根技術協力事業を通じて移転した深穴式無潅水植栽技術は、事業終了後も実施団体およびモンゴル側関係者によって継続的に活用され、さらには国際的な場で発信されるまでに発展しています。COP17での発表を契機に、現地企業や研究機関との連携が進むことで、モンゴルの緑化や砂漠化対策へのさらなる貢献が期待されています。


案件概要表

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