研究プロジェクト「日本の開発協力の歴史」バックグラウンドペーパーNo.10「Interrogating “Comprehensive Development”: The Colonial-Wartime Background to Japan’s Development Cooperation」を公開

2020.09.30

JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)の研究プロジェクト「日本の開発協力の歴史」では、60年以上にわたる日本の開発協力の歴史を多様な角度から客観的・実証的に分析することを目指し、現在、研究成果を7冊の書籍にまとめています。

今回、本研究プロジェクトに有益な知見・資料・情報などを提供するバックグラウンドペーパーNo.10「Interrogating “Comprehensive Development”: The Colonial-Wartime Background to Japan’s Development Cooperation」(故アーロン・ムーア・アリゾナ州立大学准教授著)を公開しました。

本ペーパーは、産業化と国家の開発を急速かつ効果的に進めるため、多目的ダムや他の関連インフラを建設することで、治水、電力供給、農業開発、都市計画、運輸交通改善を緊密な連携をとりながら行う「総合開発」を分析しています。日本の主要な開発コンサルタントに着目しながら、この日本の開発手法が戦時中にどのように形成されたのか、また戦後に日本のODA枠組みの形成にどのように影響を与えたのかについて論じています。

ムーア教授は2019年9月に急逝されたため、同僚だったミネソタ大学の水野宏美教授とハーバード大学のイアン・ミラー教授が最終的な作業を引き継ぎ、遺稿としてこのバックグラウンドペーパーが完成しました。同研究に参加しているJICA緒方研究所の佐藤仁客員研究員(東京大学教授)の追悼文も掲載されています。これまでの故ムーア教授の多大なる貢献に深く感謝し、哀悼の意を示します。

なお、これまでにバックグラウンドペーパーNo.1~No.9を公開しています。今回公開したNo.10も含め、以下の関連リンクからご覧いただけます。今後も順次、バックグラウンドペーパーを公開していきます。

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