第25回国際開発研究 大来賞受賞:書籍シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす」第1巻『日本型開発協力の形成—政策史1・1980年代まで』

2021.12.27

JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)の書籍シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす」第1巻『日本型開発協力の形成—政策史1・1980年代まで』(下村恭民著)が、第25回国際開発研究 大来賞(おおきたしょう)を受賞しました。

一般財団法人国際開発機構(FASID)が主催する大来賞は、国際開発センター理事長や海外経済協力基金総裁などを歴任した元外務大臣の大来佐武郎(おおきた さぶろう)氏を記念し、国際開発のさまざまな課題に対して優れた指針を示す研究図書を顕彰するものです。

『日本型開発協力の形成—政策史1・1980年代まで』は、JICA緒方研究所の研究プロジェクト「日本の開発協力の歴史」の成果として、2020年12月に発刊されました。第二次世界大戦後すぐの混沌の中でも、日本の多くの政策決定者が経済協力の重要性を認識していたのはなぜか?同書では、その謎から始まり、被援助国だった日本が1980年代に世界最大の援助国になるまで、日本の開発協力に何が起き、どのような政策決定が行われたのか、それぞれの時期を体系的に分析しながら日本の開発協力政策の軌跡を振り返ります。

受賞に対するコメントの中で、「執筆しながら途上国での多くの人々との出会いを思い返し、彼らから学んだ貴重な『智恵』の数々を盛り込むことに努めた」と著者は述べています。

2022年1月13日開催の表彰式・記念講演会では、著者が「異質ということ—日本型開発協力の形成過程とその政策含意」と題する講演を行う予定です。詳細は以下からご覧ください。

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