産業政策と生産性向上の2つのテーマで研究プロジェクト「日本の産業開発と開発協力の経験に関する研究:翻訳的適応プロセスの分析」の研究成果を発刊

2022.02.22

JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)は、研究プロジェクト「日本の産業開発と開発協力の経験に関する研究:翻訳的適応プロセスの分析」の成果として、産業政策(Volume 1:工業化のための政策学習と開発政策支援の役割)と生産性向上(Volume 2:アフリカにおけるカイゼンの推進)をテーマとした書籍を2022年2月に発刊しました。

本プロジェクトは、産業政策、生産性向上、産業人材育成の3つの切り口で、日本の産業開発や開発協力の経験の特徴を明らかにし、開発途上国の政策担当者・実務者や国際社会に対する知的貢献を果たすことを目指した、実践的研究です。日本は近代化の過程で外来の知識・技術を導入する際に、自らの社会に内在的な視点で読み替えて修正する「翻訳的適応」を通じて、学習・内生化してきました。また、産業構造や市場経済の担い手である産業人材、技術、企業の現場などに強い関心をもち、実体経済を重視する「中身志向」の発想も、日本の産業開発や開発協力の特徴と言われます。

日本の産業開発協力は、相手国の翻訳的適応プロセスにどのように貢献してきたのか、さらにはデジタル化など情報技術の革新が製造業と仕事の形態を大きく変えつつある時代に、日本の産業開発経験と開発協力のアプローチはどの程度有用か、といった今日的視点を含めて考察しています。

書籍の詳細は以下をご覧ください。

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