JICA緒方研究所

ニュース&コラム

緒方貞子氏の業績を振り返り人間の安全保障を考える「緒方貞子メモリアルギャラリー」がオープン

2022年4月20日

緒方氏のパーソナルヒストリーなどを紹介した「緒方貞子メモリアルギャラリー」

2022年3月28日、JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)はJICA市ヶ谷ビル1階に「緒方貞子メモリアルギャラリー」を開設しました。

JICAは、人間の安全保障をミッションの一つとして掲げていますが、これは2003〜2012年に緒方貞子氏がJICA理事長を務めた時にさかのぼります。緒方氏は国連難民高等弁務官や「人間の安全保障委員会」共同議長などのポストを通じて、人間の安全保障の理念形成に寄与すると同時に、JICAにおいてその実践に大きく貢献しました。その緒方氏の主導で2008年に誕生した「JICA研究所」は2020年、同氏による設立趣旨を継承、発展させ、世界の平和と開発への知的貢献を強化するため、「JICA緒方貞子平和開発研究所」に名称を変更しました。

「緒方貞子メモリアルギャラリー」は、緒方氏のパーソナルヒストリーを、大学、国連機関、JICAなどで活躍した時代の区分に沿って、具体的な業績やエピソードを交えて紹介しています。また、人間の安全保障の概念とその形成過程、JICAによる具体的な取り組みを紹介しているほか、緒方氏の著作や映像資料を閲覧できる「デジタルライブラリー」を設けています。さらに、「体験コーナー」では、来訪者が緒方氏や人間の安全保障などについてクイズ形式で知識を深めたり、感じたことや学んだことをメッセージとして残したりすることもできます。

記念式典では関係者によるテープカットが行われた

オープン当日には開館式典が行われ、まず北岡伸一JICA理事長(当時)があいさつに立ちました。「このギャラリーは、人道支援および開発協力の両方に大きな足跡を残し、人間の安全保障の理念の形成、発展、実践に貢献された緒方貞子さんを記憶する場所として設立されました。展示テーマの一つである人間の安全保障は曖昧だと思われていますが、その核となる考え方は明確です。全ての人には尊厳を持って生きる権利があり、それをみんなでサポートしようという考えです。そして、人間の安全保障の中身は時代とともに進化していくべきです。その観点から、JICAは2019年に新時代の人間の安全保障(「人間の安全保障2.0」)を発表しました。ここを訪れた多くの人が、『次世代の緒方貞子さん』を志してくれることを期待しています」と述べました。それを受けて、高原明生JICA緒方研究所長は、「JICA緒方研究所は、緒方氏の名前を冠に戴いたことで、アイデンティティーの核をいただいたと考えている。このギャラリーが完成し、『しっかりおやりなさい』と緒方さんから叱咤激励を受けているようだ。今後とも、みなさまのご指導ご鞭撻をいただきたい」と応えました。続いて、北岡理事長、高原研究所長らによるテープカットが行われました。

本ギャラリーの整備を主導した牧野耕司JICA緒方研究所副所長は、緒方JICA理事長時代にJICA内での人間の安全保障の推進に奮闘した経験から「緒方さんにはよく『あなたはそれを自分の目と足で確かめたの?』と言われたが、それは現場主義の原点。ギャラリーを訪れる方々にはぜひ緒方さんの息吹と思いを感じてもらいたい」と、緒方氏との当時のエピソードを振り返りつつ、ギャラリーに託す想いを述べています。

緒方貞子メモリアルギャラリーは、予約なしで自由に見学いただけます。JICA市ヶ谷ビルに既に設置されている市民参加による国際協力拠点「JICA地球ひろば」とあわせ、ぜひお立ち寄りください。

※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、開館時間などが変更になる可能性があります。
■開館時間
9:00~21:30
■休館日
年末年始
■入場料
無料
■所在地およびアクセス

関連動画

緒方貞子メモリアルギャラリー紹介

ページの先頭へ