プロジェクト・ヒストリー『未来を拓く学び「いつでも どこでも 誰でも」パキスタン・ノンフォーマル教育、0からの出発』の漫画版が公開

2023.01.26

これまでJICAが開発途上国で行ってきた事業を振り返り、その軌跡と成果を事実に基づいてまとめたプロジェクト・ヒストリーの第27弾『未来を拓く学び「いつでも どこでも 誰でも」パキスタン・ノンフォーマル教育、0からの出発』が漫画になりました。

パキスタンは、15歳以上の識字率が57%(女性46%、男性68%、2021年)で、世界で最も低いグループに属しています。また不就学児童の数が多く、特に女子の不就学率が高いため、教育機会の拡充が急務です。そのような状況の中、JICAはパキスタン政府と共に、正規の小学校へ行けなかった子どもたちを受け入れ、公教育と同等の卒業資格を取得できる「ノンフォーマル教育」の普及を進めてきました。

この漫画の原作となったプロジェクト・ヒストリーの著者の大橋知穂さんは、2008年からこのノンフォーマル教育プロジェクトに携わり、小学校の入学機会を逃した子どもや若者約2300万人が基礎教育を受けることができるようサポートしてきました。いつでも、どこでも、誰でも、いくつになっても、学び始める、または学びなおせる方法—それが再チャレンジをしたい人に学びの機会を提供するノンフォーマル教育と呼ばれる仕組みです。

かつて、ノンフォーマル教育は、公教育と比較して「二流の教育」とみなされることが多く、大橋さんがパキスタン・パンジャブ州にJICA専門家として着任した際も、周囲からの協力を得るのが困難で、実施体制、予算など、あらゆる面においてマイナス地点からのスタートでした。けれども、全ての人が教育を受ける機会を作るという想いで前向きに取り組み続ける大橋さんに賛同し、パキスタンの教育大臣や現地専門家をはじめとする心強い味方が現れ、今ではパキスタンの全ての州と連邦直轄地域にまで、このノンフォーマル教育が拡大したのです。

このプロジェクトに関わった全ての人々のチャレンジをぜひ漫画でご覧ください。

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