Democratic Institutions and Social Capital: Experimental Evidence on School-Based Management From a Developing Country

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本論文は、ブルキナファソの農村において、特にソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の醸成に焦点を当て、自律的学校運営(School-Based Management: SBM)プロジェクトの効果を検証し、その背景にあるメカニズムを解明したものです。大規模なランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial: RCT)をフィールドでのラボ実験(公共財ゲーム)やインタビュー調査と組み合わせた斬新な手法により、SBMがソーシャル・キャピタル蓄積に貢献するというエビデンス(科学的証拠)を得ました。また、SBMが結束型(Bonding)、橋渡し型(Bridging)、連結型(Linking)という3種類のソーシャル・キャピタルに対して異なる影響を与えたことを示唆するエビデンスも提示しています。結論として、本論文は民主的な制度の推進により、開発途上国の学校のサービス提供とその機能が持続的に改善される可能性があることを示しています。

本論文は、JICA緒方貞子平和開発研究所が実施した研究プロジェクト「JICA事業の体系的なインパクト分析の手法開発」に基づいたものです。

著者
澤田 康幸、 會田 剛史、 Andrew S. Griffen、 小塚 英治、 野口 晴子、 戸堂 康之
発行年月
2022年4月
出版社
Journal of Economic Behavior and Organization
言語
英語
ページ
13ページ
関連地域
  • #アフリカ
研究プロジェクト