JICA緒方研究所

出版物

プロジェクト・ヒストリー

『パラグアイの発展を支える日本人移住者 大豆輸出世界4位への功績と産業多角化への新たな取組み』

『パラグアイの発展を支える日本人移住者 大豆輸出世界4位への功績と産業多角化への新たな取組み』

JICA研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー」シリーズを刊行しています。本シリーズの第22弾として、『パラグアイの発展を支える日本人移住者—大豆輸出世界4位への功績と産業多角化への新たな取組み』を刊行しました。

南米屈指の農産物輸出国パラグアイ。中でも、「大豆」に関しては2018年から2019年に約1,000万トンの生産量を記録し、輸出高は世界第4位になるなど、同国の外貨獲得と経済発展に大きく貢献しています。しかし、その大豆の種が、今から約80年前に入植した日本人移住者の手によってまかれ、日系人社会の努力と研鑽によって、農業として確立していった事実はほとんど知られていません。1936年の入植後、ようやく1960年に大豆360トンをブエノスアイレス経由で初めて日本に輸出。その後まだまだ苦労の日々は続いたものの、1973年のシカゴの大豆相場の高騰が契機となり、大豆—小麦の作付体系で農家経営が安定し、日系移住地発展の基礎を作りました。

また、大豆の生産以外にも、同国の日本人移住者が大豆から派生した農畜産物の加工産業に取り組む様子や、近年新たに生まれた産業であるゴマの生産、自動車部品産業に取り組む様子についても本書では取り上げています。

本書では、JICAパラグアイ事務所での勤務経験を有する3人と、パラグアイの包摂的発展に関する研究を行った実績を有する1人の計4人の著者から成るオムニバス・ヒストリーとして、パラグアイにおける日本人移住者の同国経済への長年にわたる貢献を描いています。両国関係の歴史の一側面を記した本書は、2019年「日・パラグアイ外交関係樹立100周年」という記念すべき年に上梓されました。

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