JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.31 Impact of Community Management on Forest Protection: Evidence from an Aid-Funded Project in Ethiopia

本論文は、エチオピアのJICA プロジェクト『ベレテ・ゲラ参加型森林管理プロジェクト』において、参加型森林管理組合の設立が森林保全に対して及ぼす効果を、定量的に推計したものである。人工衛星によって収集され、リモートセンシングの技術によって解析されたデータを利用することで、森林管理組合ごとの森林面積の推移は、かなりの精度で推計することができる。その調査/解析結果によると、森林管理組合を設立した集落においては、それ以外の集落と比較して、管理組合設立前後の1年間に、むしろ森林面積が減少することが明らかとなった。これは、管理組合の設立直前に、駆け込みで木を伐採することがあるからだと考えられる。しかし、その後の1 年間では、管理組合を設立した集落の森林面積は、それ以外の集落と比べて、増加している。その結果を総合すると、森林管理組合が設立された集落の森林面積は、設立後の2 年間に平均して1.5%増加したのに対して、管理組合のない集落では、平均して3.3%減少している。つまり、森林管理組合設立によって、森林面積の変化率は、約4.8%改善したことが明らかとなった。

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