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スリランカにおける灌漑インフラの貧困削減効果

本研究の目的は、スリランカ潅漑整備円借款プロジェクト地域を対象に、自ら収集した独自のパネルデータセットを用い、潅漑インフラが対象地域の貧困削減や社会経済的厚生の変化に与える影響を、厳密なミクロ計量経済学的手法により定量的に示すことです。この研究プロジェクトは国際協力銀行開発金融研究所時代から長期間にわたり継続されてきたものであり、これまで現地の調査協力機関であるIWMI(国際水管理研究所)と共同で、2000年から2007年にかけて計7回にわたるパネルデータの収集を行ってきました。この研究プロジェクトは、そのユニークなデータセットを活用し、インフラ整備が直接・間接的に貧困削減、所得水準の上昇に与える効果の包括的な分析を行いました。