JICA緒方研究所

研究活動紹介

手洗いの行動変化研究:マダガスカル/タンザニアにおけるランダム化比較試験による実証研究

本研究は、マダガスカル、タンザニアにおいて、資金不足により手洗いの設備が十分整っていない小学校を対象に、手洗い施設の環境整備と衛生啓発活動を導入し、その衛生改善の効果を測定することが目的です。

具体的には、以下の3点について検証します。
1. ナッジ理論を利用して、手洗いソングや漫画を使った安価で普及が容易な手洗い衛生啓発にかかる効果
2. 学校での衛生行動変容が、家庭での行動変容、さらには両親や兄弟などの家族における行動変容に与える効果
3. 衛生施設の敷設コストとその効果

JICAは、国際NGOとの連携を通じ、サブサハラ・アフリカおよび南アジアにおける衛生行動改善のパイロット事業を実施しています。本研究は、その中から、マダガスカルとタンザニアにおける学校施設の衛生行動改善事業について、インパクト評価実施において重要な役割を担っています。また、JICAはアフリカ諸国を中心に、水供給改善プロジェクト、ならびに海外協力隊の派遣を通じて衛生行動改善に取り組んでおり、本研究で得られる結果や教訓は、それらに重要な示唆を与えることが期待されます。

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