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プロジェクト・ヒストリー『品質を追求しキルギスのブランドを世界へ―途上国支援の新たな可能性「一村一品プロジェクト」』出版記念セミナー

掲載日:2025.02.06

セミナー |

プロジェクト・ヒストリー『品質を追求しキルギスのブランドを世界へ―途上国支援の新たな可能性「一村一品プロジェクト」』出版記念セミナー

セミナー概要

JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー 」シリーズを刊行しています。本シリーズの第40弾として、『品質を追求しキルギスのブランドを世界へ―途上国支援の新たな可能性「一村一品プロジェクト」 』を刊行しました。

キルギスは1991年の独立後、中央アジア諸国の中でもいち早く民主化、市場経済化を推進しましたが、相次ぐ政変などで経済が停滞し、貧困化が進んでいました。そこで、地域素材を使った特産品をつくり、地域活性化とコミュニティの再構築を図ろうと、2007年に一村一品(OVOP:One Village One Product)プロジェクトが始められました。

著者の原口氏は、株式会社良品計画との連携によるフェルト製品や、日本の藍染め技術をもとに試行錯誤して完成させたWoad染めを始めとして、キルギス産の材料を利用した魅力的な商品を数多く生み出してきました。

さらに、ビジネスとしてサステナブルな運営ができる仕組みづくりが必要だと考え、ゼロから取り組み始めます。そして、商品開発からショップの運営、流通網の確保まで幅広い役割を担う組織や仕組みをつくり、質の高い商品を継続的に市場に送り込むことができる体制を構築しました。

一村一品運動はキルギス全土に広がり、生産される商品数は700種類以上、生産者は3,500人を超えています。その成果が認められ、2023年には国家プロジェクトに認定されました。

本書は、日本発祥の一村一品運動を利用してキルギス、そして中央アジア諸国の経済発展のために奮闘したプロジェクトの軌跡です。

今回の出版記念セミナーでは、本プロジェクトに携わった関係者に登壇いただき、これまでの支援と成果を振り返るとともに、今後の一村一品運動に期待することや貢献すべき課題などについて議論します。

プログラム

16:00-16:05 開会の挨拶
下川 貴生:JICA経済開発部 部長

16:05-16:20 書籍概要紹介
原口 明久:JICA専門家(一村一品運動を通じた中央アジアにおける地場産業振興プロジェクト)

16:20-17:10 ディスカッション・セッション
モデレーター
奥本 恵世:JICA経済開発部 民間セクター開発グループ 第一チーム 課長

パネリスト
久保田 裕子:株式会社良品計画 生活雑貨部 ハウスウエアー担当 カテゴリーマネジャー
有内 則子:四国大学生活科学部人間生活科学科 准教授
上田 隆文:JICA経済開発部 国際協力専門員
原口 明久:JICA専門家

17:10-17:30 意見交換と質疑応答

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2025年3月6日(木)12:00(正午)で締め切らせていただきます。

お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:難波)
メール: dritrp@jica.go.jp