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【終了】【ライブ配信にて実施】公開セミナー「質の高い成長につながる“学習する企業”~カイゼンを再考する~」

掲載日:2020.02.27

イベント |

イベント内容

品質と生産性は、国際市場においてビジネスを成功させるために重要な要素であり、特にグローバル・バリューチェーンに参画するためには不可欠といえます。しかし、昨今充実しつつあるマネジメント手法に関するさまざまな研究成果にもかかわらず、私たちは、開発途上国の民間企業や公共部門において品質や生産性を向上させるための手法を、依然として十分には理解していません。

日本で考案され、世界で広く受け入れられている品質・生産性の向上活動であるカイゼンは、この問いに対する答えを与えてくれるかもしれません。2020年3月に発刊予定の英文書籍『Workers, Managers, Productivity: Kaizen in Developing Countries』は、途上国におけるカイゼンの導入に関する多くの事例を紹介しています。

書籍では、カイゼン活動には組織が“学習する”ことを促進する効果があると、事例を通じて紹介しています。イノベーションは経済成長にとって欠かせない要素ですが、最近の文献では、カイゼン的手法は、イノベーションを起こすための素地をつくり、企業が革新的な活動をし、新たな試みや技術を取り入れ、イノベーションを成功させるのに役立つことを示唆しています。

労働者はカイゼンの成功にとって重要な役割を果たします。カイゼン活動により、労働者は問題解決に参画し、経営者や管理職者は、品質や生産性の向上のための提案を聞くようになります。この意味では、カイゼン活動はビジネスの業績を上げるだけではなく、労働者の地位や生活の向上を通じて、不平等の削減にもつながると言えるのではないでしょうか。

ダウンロード

プログラム

15:00 
プログラムおよび書籍編著者の紹介

15:10
あいさつ
大野泉 JICA研究所 所長

15:15
書籍『Workers, managers, productivity: Kaizen in developing countries』の概要紹介
ジョン・ペイジ ブルッキングス研究所 上席研究員

15:35
書籍についてのコメント
佐藤寛 アジア経済研究所 上席主任研究員 兼 GDN日本代表理事
梶川達也 中部産業連盟 執行理事・上席主任コンサルタント

15:55 
質疑応答

16:10
コーヒーブレーク

16:30
編著者と参加者の公開討論「質の高い成長を促進するカイゼン」
・カイゼンはどのように企業の能力向上させるのか?
・カイゼンは地元企業が国際的ビジネスに参加することにどのように貢献するか?
・カイゼンをどのように普及させるのか?

モデレーター:大野泉
書籍編者:細野昭雄、ジョン・ペイジ、島田剛
共著者:チャールズ・アカー、本間徹、石亀敬治、神公明、片井啓司、ボフォアング・ナム、フェリペ・ラゲデソウサ、鈴木桃子、ミリアン・タマヤオ

17:45
まとめ
細野昭雄 JICA研究所 シニアリサーチアドバイザー

問い合わせ

JICA研究所(担当:神)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp 

申し込み方法

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