包摂的な開発を目指して:ラミチャネ招聘研究員の執筆した書籍が発刊

2015.01.21

2015年1月、ラミチャネ・カマル筑波大学教育開発国際協力研究センター(CRICED)准教授(現JICA研究所招聘研究員)の執筆した書籍『Disability, Education and Employment in Developing Countries: From Charity to Investment(途上国における障がいと教育、雇用:チャリティーから投資へ)』がケンブリッジ大学出版局より発刊されました。

ミレニアム開発目標(MDGs)の最終目標年2015年を目前に控え、2015年以降の新たな開発目標を設定するための議論が最終段階を迎えています。その議論の中では、世界人口の15%を占める障がい者をも含めた、包摂的(インクルーシブ)な目標設定の重要性が指摘されています。障がい者の80%は途上国に居住しているとされる一方、そのデータの蓄積や実証研究はこれまで、十分行われていません。

本書は、ネパール、インド、バングラデシュ、カンボジア、フィリピンといった低・中所得国から得られた実証データに基づいて、途上国における障がいと教育、雇用の関係性について体系的に分析した結果をまとめたものです。障がい者の教育や雇用などの人的資本に投資をすることは、障がい者の社会的包摂や経済的なエンパワーメントにおいて重要であり、ひいては、その家族、社会全体の裨益につながることを示しています。

本書の詳細については、研究所刊行物のページをご覧ください。

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