『Microfinance in Cambodia: Development, Role, and Prospects』
JICA緒方研究所について
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本書は、1990年代から現在に至るまでのカンボジアにおけるマイクロファイナンス機関の変遷を辿りながら、カンボジアにおけるマイクロファイナンスの歴史、制度、現状をまとめたものです。加えて、金融包摂における残された課題と、同国におけるマイクロファイナンス機関の今後の方向性について考察しています。
本書では、まず、カンボジアのマイクロファイナンスセクターの概要として、主要な出来事、規制の枠組み、主要な利害関係者を概観します。その上で、貧困削減におけるマイクロファイナンス機関の役割と、マイクロファイナンス利用者の金融リテラシーの現状を評価します。さらに、カンボジア国立銀行が2017年に導入した金利上限規制をはじめとする主要政策、家計の金融リテラシー向上と借り手保護を目的とした政府施策・プログラムを検証し、カンボジアのマイクロファイナンスセクターにおける現状と展望について、実証に基づく洞察を提供します。最後に、フィンテックがカンボジアのマイクロファイナンスセクターに与える役割と影響についても考察します。
カンボジアにおけるマイクロファイナンスの現実を包括的に描く本書は、東南アジアの経済発展に関心を持つ学生、研究者、政策立案者にとって役立つ一冊となっています 。