『Good Growth and Governance in Africa: Rethinking Development Strategies』
2008年に横浜で開催されたTICAD IV(第4回アフリカ会議)以来、JICA研究所とコロンビア大学教授のジョセフ・E・スティグリッツ氏が主宰するIPD(Initiative for Policy Dialogue)とともに進めてきたアフリカの経済成長と開発に関する共同研究の成果をまとめた書籍が刊行されました。
この本は、アフリカへの従来の経済政策を問い直そうとするもので、なぜサブサハラアフリカの経済成長が過去50年間で十分な実績があげられなかったのか、どのような方法で経済成長を持続的に引き起こしていくかの問いを立て、アジア、アフリカ両国の成功事例からこれらの課題へのアプローチを試みています。
5章に分かれて編集されており、執筆者としてエチオピア首相のメレス氏やアフリカ経済センター(the African Center for Economic Transformation)のヤウ・アンス教授ら総勢27名の開発経済分野の専門家が執筆しています。
日本からは、花谷厚元JICA研究所上席研究員、渡邉松男前JICA客員専門員、およびJICAが実施しているプロジェクトであるエチオピア産業政策対話のメンバーである大野健一、大野泉両教授が参加しており、アフリカにおける産業政策のあり方について東アジアの経験もふまえて論じています。
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