Impact of the Interest Rate Ceiling on Credit Cost, Loan Size, and Informal Credit in the Microfinance Sector: Evidence From a Household Survey in Cambodia

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本研究では、カンボジアで急成長しているマイクロファイナンスセクターにおいて、2017年4月の上限金利の導入により、信用取引のコスト、借入規模、インフォーマル金融での信用取引にどのような影響が生じたか、2019年8、9月に実施した世帯調査に基づいて分析しています。その結果、上限金利の導入後に平均金利は低下したものの、借入審査や取引の手数料の平均金額は増加したことが確認されました。ただし、上限金利の導入後に、金利に手数料を加えた平均実効金利自体は低下したことも確認されました。また、比較的少額のフォーマルな借入では平均借入規模が増加し、インフォーマル金融からの借入の割合が増加したことも明らかになりました。上限金利の導入による悪影響を軽減するには、インフォーマルな信用取引をモニタリングすることの重要性が示唆されるものと考えられます。

本論文はEmpirical Economicsに掲載されました。

著者
ソワンルン・サムレト、 相場　大樹、 Sothearoath Oeur、 Vanndy Vat
発行年月
2023年6月
掲載誌
Empirical Economics
言語
英語
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #経済政策