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No.23 日本と東南アジアにおける国際頭脳循環の促進:日本留学を基点とした持続的な学術連携ネットワークの構築に向けて

  • #ポリシー・ノート
  • 本稿は、日本と東南アジア間の国際頭脳循環の促進メカニズムを分析し、持続的な学術連携ネットワーク構築に向けた政策提言を行うものである。地球規模課題の複雑化や日本の研究力低下を背景に、研究者の国境を越えた流動性、すなわち「頭脳循環」の活性化は日本の国家戦略における最重要課題となっている。
  • JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)による量的・質的データの分析に基づくと、日本の博士課程を修了した東南アジアの大学教員は、欧米留学経験者と比較して帰国後も指導教員と緊密な関係を維持し、極めて高い割合で日本との国際共同研究を継続していることが明らかになった。
  • この背景には、日本の研究室教育を通じて培われた深い「信頼」と、帰国教員が自身の教え子を再び日本へ送り出す「留学の再生産」の構造的メカニズムが存在する。
  • これらの知見から、①グローバルサウスの若手教員を対象とした博士課程受入れの強化、②留学支援と国際学術協力を統合した戦略的プログラムの拡充、③既存の日本留学経験者の再発掘と活用の3点を提言する。日本留学を起点とした強固な人的ネットワークを組織的に強化することこそが、日本の科学技術外交の基盤となる。
著者
萱島 信子、 梅宮 直樹
発行年月
2026年10月
ページ
7ページ
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #教育
研究領域
人間開発
研究プロジェクト