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アフリカにおける経済成長の潜在的要因の領域探求

本研究では、金融危機後のアフリカにおける経済成長の潜在的要因を探ることを目的とし、グローバル経済の構造的シフトだけでなく、アフリカ地域におけるアジアとの貿易と投資の増加に注目しています。具体的には、インフラ整備による取引コストの低減、中国の特別経済特区による技能構築と技術移転、貿易構造の変化、構造改革プロセス(生産性の向上、近代的産業への労働力シフト、輸出製品の多様化)の観点から、ザンビアとモーリシャスをケーススタディとして、マクロ経済分析を行います。グローバルな環境において、アフリカの貿易における比較優位要件を見極めるとともに、どのようにアフリカの経済成長に繋げるかという課題に示唆を与えるものです。

本研究の結果、アフリカ企業は他の地域の企業に比べ、高い輸出費用に直面していることが分かりました。また、アフリカ企業は輸出市場に参入しやすいが、参入の際の輸出規模(総売り上げに占める輸出の割合)は、平均して他の地域に比べて小さいことや、若い企業は古い企業に比べて輸出を始めやすい傾向にあることが判明しました。本研究の成果物として、1本のワーキングペーパーが発表されました。

研究領域
経済成長と貧困削減
研究期間
2012年04月01日 から 2012年07月31日

研究成果(出版物)