実施中プロジェクト
SDGsでは、特に目標14と15において、自然を守り、人間のウェルビーイングへの貢献を高めることの重要性が明確に認識されています。昆明・モントリオール生物多様性枠組(2022年)では2030年に向けた目標が設定され、コロンビアで開催された国連生物多様性条約(CBD)第16回締約国会議(COP16)(2024年)とブラジル主催のG20(2024年)では、重要な問題に対する政策的理解が深まりました。しかし、自然や「自然を基盤とした解決策(nature-based solutions)」、そしてそれらが人々に与える影響は、持続可能な開発に向けた政策やプロセスにまだ十分に組み込まれていません。このことは、資金投資の優先順位づけが、エビデンスに基づく計画的なものではなく、まだ議論の余地がある理想論的なものに留まっていることにも現れています。
自然を持続可能な開発に統合することは、2030年以降の国際開発目標における重要なコンセプトとなると予想されます。本共同研究の成果物となる報告書は、これまでの7冊の共同研究成果書籍を補完する形で、持続可能な開発に関する重要な洞察を提供することを目的としています。
ブルッキングス研究所のホミ・カラス氏(JICA緒方研究所 研究パートナー)、ジョン・W・マッカーサー氏、ジュリー・マッカーシー氏、JICA緒方研究所の佐藤一朗上席研究員が同書籍の共同編者を務めます。
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