2020年3月12日(木)、JICA北海道(帯広)では、帯広畜産大学で学ぶJICA長期研修員(留学生)を対象に地域理解プログラムを実施しました。マラウイ・モザンビーク・ザンビア・ウガンダからの留学生5名が、十勝地域の農業発展の歴史と各アクターが果たした役割から、自国の地域開発における課題解決について考え、学びを深めました。
2020年4月6日
JICAでは、途上国の発展を後押しするため、国の未来を支えるリーダーとなるJICA研修員らに向けて、欧米とは異なる日本の近代化経験や戦後の開発経験などを伝える取組を幅広く推進しています。本プログラムはその一環として、JICA北海道(帯広)と帯広畜産大学が協働し実施したものです。
当初、本プログラムでは2日間の講義・視察を計画していましたが、新型コロナウイルスの流行を受けて、講義のみを行う形での実施となりました。
帯広畜産大学の井上理事とマーシャル教授の指導のもと、アクティブラーニング形式で実施された講義では、留学生は自国の農業の現状・課題についてプレゼンテーションを行い、ディスカッションを通じて意見・情報交換を行いました。
その後、今般、本プログラムのために作成した十勝農業発展の歴史と各アクターが果たした役割について説明した映像教材を視聴し、映像教材での学びを踏まえてプログラムのまとめを行いました。
参加した留学生からは、
・2時間という短い時間であったが、非常に有意義なプログラムであった。
・映像教材は、学びの多い、素晴らしいものであった。今後、リーダーとして仕事をするにあたり、必要な知見を得た。
・当初予定されていた視察と組み合わせたプログラムであれば、更なる学びに繋がったと思う。その部分は残念。
等のコメントが聞かれ、プログラムに参加できたことへの謝意が述べられました。
今般、新型コロナウイルスの影響で当初計画していた2日間のプログラムを実施できなかったことは残念でしたが、その様な中でも、留学生にとって有意義な機会を提供できたことは何よりの収穫でした。彼らが、本プログラムや留学中に得た学びを胸に、知日派・親日派のトップリーダーとして活躍してくれることを期待いたします!