堂道副理事長がブータンのトブゲー首相と会談

2014年7月8日

6月30日、堂道秀明JICA副理事長は、ブータンのツェリン・トブゲー首相と都内で会談しました。

トブゲー首相は、1964年のダショー西岡(注)派遣に始まる日本の継続的な支援に謝意を示すと同時に、ブータンは包括的かつ環境負荷の少ない方法で経済的に自立することを目指しており、今後、水力発電、農業、観光、中小企業、鉱業の五つの分野が重要であると述べました。また、農業機械化が引き続き必要であり、日本の支援の継続を期待するとした上で、環境負荷低減の観点から電気自動車の導入を促進する方針を示しました。

堂道副理事長は、農業分野の重要性に言及した上で、五つの分野のうち、水力発電や観光はブータンの強みを生かしたものであり、自立した経済成長の支えとなり、また、ブータンの中小企業育成に向けて、現在実施しているODAによる日本の中小企業支援が一助になるのではと応じました。

今年は日本・ブータン協力50周年に当たり、6月にブータンの首都ティンプーにおいて、ブータンのリンジン・ドルジ外務大臣やJICAの田中明彦理事長列席の下、式典が執り行われました。


(注)「ブータン農業の父」として敬愛され、国葬をもって送られた元JICA専門家。ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代国王から「最高に優れた人」という意味の名誉称号「ダショー」を、外国人として初めて贈られた。