運輸交通

道路アセットマネジメントプラットフォーム(RAMP:Road Asset Management Platform)

1.RAMPについて

(1)道路アセットマネジメントとは

社会インフラにおけるアセットマネジメントとは、インフラの不十分な維持補修が問題化した1980年代のアメリカで生まれた考え方で、「社会インフラを国民の資産(アセット)として位置づけ、計画的かつ戦略的に、アセットの価値を維持し、高める」という考え方です。

道路アセットマネジメントは、こうしたアセットマネジメントの考え方を道路や橋梁などの道路資産の維持管理に適用した考え方です。現状を適切に把握し、資産の劣化や損傷を予測し適切な時期に補修及び補強を行うことで資産の長寿命化を図り、ライフサイクルコストの最小化を目的とした維持管理計画を実現させるものです。

(2)RAMP実施体制

JICAでは2017年10月、開発途上国において需要が高まると考えられている道路及びに橋梁に関する道路アセットマネジメントに対する効率的な支援計画の策定や国内の道路アセットマネジメントに関する技術の海外展開の支援、開発途上国の道路アセットマネジメント分野をリードする中核人材の育成を目的とし道路アセットマネジメントプラットフォーム(RAMP)を設立しました。また、RAMPにおける活動の適切かつ効率的な推進を図るため、国内支援委員会が設置されています。

(3)SIPインフラ、土木学会との連携

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土木学会-JICA覚書署名式の様子

本プラットフォームでは内閣府のSIPインフラ維持管理・更新・マネジメント技術(SIPインフラ)と連携し、日本国内の先端技術の海外展開に取り組み、新しい試みを実現させてきました。SIPインフラ終了後には、その活動を引き継ぐために土木学会内に「インフラマネジメント新技術適用推進委員会」が新たに設置され、土木学会とJICAとの間で道路アセットマネジメントついての覚書が2019年3月に署名されています。

2.活動紹介

(1)本邦技術活用事例

JICAの実施する技術協力プロジェクトにおいて、日本の維持管理・更新・マネジメント技術(中小企業海外展開支援事業や土木学会会員企業の技術等)を積極的に活用し、効率的かつ効果的な維持管理体制の確立へ向けた協力を行ってきました。これまでにドローンを使った橋梁点検やAIによる損傷個所の検出、簡易路面性状測定機材、補修資材、斜面計測機器等の導入、プロジェクト終了後の民間企業による普及・展開の支援となる活動を実施しています。

事例紹介

(2)研修員受入

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道路アセットマネジメント研修修了式

JICAでは各国における道路アセットマネジメント技術に係る中核人材を育成するため、各国省庁の職員、技術者を短期研修員、修士・博士留学生として受け入れています。留学生については、国内の大学の協力の元、2020年度までに12ヵ国27名の留学生を受入れを予定しています。

また2019年度には留学生を対象に、大学の下記休暇を利用して日本のインフラの現状に関する講義や最先端の道路アセットマネジメントに関する取組等(大学、高速道路、民間)の視察を行う特別プログラムを国際連合地域開発センター(UNCRD)、土木学会とともに実施しました。

(3)イベント・情報発信

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「社会インフラテック2019」JICA出展ブース

本プラットフォームでは技術プロジェクトでの試行的な本邦技術実装及びその後の本邦企業の技プロ実施国でのビジネス展開の機会創出を目的としたセミナー開催を計8回行ってきました。

本プラットフォームの取組みについては土木学会誌、橋梁新聞等で、紹介しています。また東京ビッグサイトで開催されたインフラ維持管理技術紹介展「社会インフラテック」においてブース出展するなど、各国における道路アセットマネジメント技術定着に向けた取組みを積極的に発信しています。

3.問い合わせ先

本サイトでは、RAMPの様々な活動を紹介するとともに、定期的にRAMPのイベント、セミナーなどをお知らせします。毎回、多くの官公庁、大学、企業の方々に参加いただいておりますので、ご関心がある方は遠慮なくRAMP事務局までお問い合わせ下さい!

RAMP事務局
和地:Wachi.Takashi@jica.go.jp
富重:Tomishige.Hiroyuki@jica.go.jp
芦野:Ashino.Masato@jica.go.jp