【長期研修】サロマ湖で出会った“課題をチャンスに変える”地域づくり — JICA研修員の学び
2026.03.30
2回目の実施をもって、今年度の地域理解プログラムは無事に修了いたしました。
1回目の実施は少しさかのぼること昨年の秋。帯広・北見・札幌のJICA長期研修員29名が、北海道最大の湖・オホーツクのサロマ湖の地域資源としての魅力を体感し、学んできました。
日本の“地域ならでは”の取り組みを題材に、JICAの長期研修員(留学生)が日本各地の実践経験・具体例から学ぶプログラムです。地域の人たちがどのように協力し課題を解決してきたのかを知り、自分の研究や母国の課題解決へ活かすことを目指しています。
北海道最大の湖でありホタテ養殖発祥の地でもあるサロマ湖を舞台とした「道東地域の歴史×産業×自然」を、1泊2日で、佐呂間町・網走市・北見市を巡り、学んできました!
日本の“地域ならでは”の取り組みを題材に、JICAの長期研修員(留学生)が日本各地の実践経験・具体例から学ぶプログラムです。地域の人たちがどのように協力し課題を解決してきたのかを知り、自分の研究や母国の課題解決へ活かすことを目指しています。
午前は、役場にて<湖の歴史・水環境・産業の変遷>を武田佐呂間町長に自らご講義いただき、課題をチャンスに変えた牡蠣からホタテ養殖への産業転換の発想に、興味津々の一同。その後、実際にサロマ湖展望台や富武士漁港にて、晴天の中、素晴らしい景色を体感するとともに、その景色も大切な資源であるということに気づき、守り続けるための仕組みや対策について学ぶことができました。
町長のご同行に「せっかくのチャンス!」と、研修員からはひっきりなしに質問が飛び交っていました。
午後は、ところ遺跡の館・ところ遺跡の森にて、縄文~擦文文化・歴史について、そして常呂漁協の取り組みを紹介する映像を視聴し、学芸員の方々より歴史と現在の産業が地続きであることを学び、私たちがいる今は日々のくらしの積み重ねであることを実感しました。
初めて耳にした「擦文時代」に興味津々!
竪穴住居(レプリカ)にも実際に入ってみて、当時の生活を体験しました。
午前は、ワッカネイチャーセンターにて原生花園の成り立ち・動植物について、映像とスタッフの方の解説で学習後、サイクリングを通じて、実際の原生花園を体験しました。
原生花園やサロマ湖のパノラマビューの中のサイクリングは格別!
折り返しのゴール地点にて、少し一休み。
午後は、アザラシ号に乗船!サイクリングで通った砂州、第2河口、ワッカの森をサロマ湖上から見つめることにより、それぞれの景色にある役割と美しさを感じ、歴史・産業・自然のつながりについて理解を深めている様子が見られました。
最後に、帯広、北見、札幌から集まった研修員一同で記念撮影。
ご協力先の皆さま、ありがとうございました!
「町長の講義が歴史から産業までとても分かりやすかった。課題からホタテ養殖へと転換した話が学びに。丁寧なご案内に感謝します。」
「観光クルーズで全体のスケールを体感し、産業と自然のつながりが見えた」
「ところ遺跡で、過去の暮らしと今の地域づくりがつながった。学芸員の皆さまの解説がわかりやすかったです。」
「サロマ湖ホタテ養殖の歴史や環境を守りながら漁業を営む人々のポリシーを真剣に学んでくれた皆さんの表情を今でも思い出します。地球上の一人一人が環境保全を考えて、自分にできる行動を起こしていくことが肝心ですから、若い皆さんの大きな可能性に期待します。
皆さんもサロマ湖展望台から眺めたサロマ湖の美しさを記憶していることだと思います。いつかまた、自然にあふれる魅力的な佐呂間町にお越しください。またお会いしましょう。」
今回のプログラムでは、次の3つの視点を、母国の地域づくりに応用したいという声が多数挙がりました。
特に、自然を守りながら推進する地域での協働について、多くの研修員が母国に持ち帰りたいと学びを深めていた様子です。
JICA北海道(帯広)の長期研修員は、帯広畜産大学、北見工業大学にて2年から3年ほど、それぞれの地域で暮らしながら研究を行っています。見かけたらぜひお声がけください!