大阪・関西万博におけるJICA関連の取組み
掲載日:2025.03.31
イベント |
本年4月13日から10月13日にかけて、2025年日本国際博覧会(以降、「2025大阪・関西万博」または「万博」)が開催されます。
JICAは、2025年日本国際博覧会協会(以降、博覧会協会)と2021年3月に包括連携協定を締結しました。本協定は、相互の連携強化を図ることで、2025大阪・関西万博への機運を醸成しつつ万博を成功に導くとともに、SDGsの達成及びSociety 5.0の実現に貢献することを目的に締結したものです。
本連携協定のもとで、JICAは、2025大阪・関西万博の事前準備段階から会期中のイベント・展示など、様々な形で協力・連携しています。
テーマウィークは、世界中の国々が地球的規模の課題の解決に向け、対話によって「いのち輝く未来社会」を世界と共に創造することを目的として行う取り組みです。約1週間ごとに異なる地球規模課題をテーマに設定し、主催者だけでなく、公式参加者、日本国政府・自治体、共創事業参加者、出展企業等の万博参加者及び全国の自治体や産業界等が集い解決策を話し合う「対話プログラム」と、具体的な行動のための「ビジネス交流」等を実施します。
JICAでは、下記の通りテーマウィークを開催予定です。いずれも会場はテーマウィークスタジオとなります。
日時 | テーマ(概要は各リンク先参照) |
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4月25日(金) 10:30~12:30 |
(未来への文化共創) 世界と日本を変える力~JICA海外協力隊と外国人材と共に地域を創る~ 第1部:地域の国際化の推進 |
4月25日(金) 14:00~16:00 |
(未来への文化共創) 世界と日本を変える力~JICA海外協力隊と外国人材と共に地域を創る~ 第2部:多文化共生社会の実現 |
6月20日(金) 10:30~12:00 |
(健康とウェルビーイング) こどもの未来を育むために:母子手帳と母子保健分野におけるデジタルソリューション |
8月3日(日) 14:30~16:30 |
(平和と人権) 難民課題の解決を目指すビジネスアイディアコンテスト |
8月10日(日) 10:00~12:00 |
(平和と人権) チョコレートを美味しく食べ続けるために、私たちができること |
10月5日(日) 10:00~12:00 |
(SDGs+Beyond いのち輝く未来社会) JICAと考えるSDGsと途上国のいま、そしてこの先 |
(参考)大阪・関西万博テーマウィーク
主に小学生から高校生を対象とし、SDGsや環境問題について自ら主体的に考え、国際交流や行動変容につながる持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development:ESD)実践の場として、体験型プログラムを開催します。
JICAでは開発途上国に派遣中のJICA海外協力隊員とオンラインでつなぎ、派遣国で課題となっている気候変動、脱炭素、プラスチック問題等、SDGsや環境問題等に関する現地の状況を紹介し、参加した小中高校生と意見交換・交流を行います。
※6月以降も随時開催予定。
【4月】
日時:4月15日(火)、21日(月)、28日(月)
第1回:11:00~12:00
第2回:13:00~14:00
第3回:15:00~16:00
【5月】
5月7日(水)、12日(月)、19日(月)、27日(火)
※時間帯は全日共通であり、各日全3回を予定。
テーマ:「途上国と生中継!JICA国際協力出前講座」
場所:サステナドーム
JICAは、2025大阪・関西万博への出展を希望する開発途上国に対して、日本政府の公約のもとで行う「途上国支援プログラム」の一環として、2023年3月から2024年7月にかけて、「途上国出展企画支援」を行いました。
「途上国出展企画支援」では、パビリオンタイプB及びCで出展する国(下記)の関係者に対して、万博のテーマに沿った魅力的な出展計画を作成できるよう、展示デザイン案のコンサルテーションや招へい支援等を実施しました。
2025大阪・関西万博への来場者が途上国の展示や関係者との交流を通して、当該国の魅力に触れ、また日本のODAによる協力について知る機会となることを期待します。
場所 | 国名(50音順) |
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コモンズ-A (常設) |
イエメン、ウガンダ、エスワティニ、ガーナ、ギニアビサウ、キルギス、グレナダ、ケニア、コソボ、コモロ、サモア、スリナム、スリランカ、セーシェル、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、ソロモン諸島、トリニダード・トバゴ、トンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、バルバドス、ブルンジ、ボリビア、マラウィ、モーリシャス、ルワンダ、北マケドニア |
コモンズ-B (常設) |
エチオピア、ガイアナ、ガンビア、コートジボワール、ザンビア、ジプチ、ジャマイカ、ジンバブエ、セントビンセント、ソマリア、タンザニア、ツバル、ドミニカ共和国、ナウル、ハイチ、パラグアイ、フィジー、ベナン、ミクロネシア、モーリタニア、レソト王国、中央アフリカ、東ティモール |
コモンズ-D (常設) |
アンティグア・バーブーダ、カメルーン、ギニア、キューバ、コンゴ民主共和国、サントメプリンシペ、スーダン、タジキスタン、トーゴ、ナイジェリア、パレスチナ、ブータン、ブルキナファソ、ベリーズ、ホンジュラス、マーシャル、マダガスカル王国、マリ、モルドバ、モンゴル、ラオス、リベリア、赤道ギニア、南スーダン |
その他、単独パビリオン (常設) |
エジプト、カンボジア、セネガル、チュニジア、バングラデシュ、ベトナム、モザンビーク、ヨルダン |
JICA関西では、「共創の力で築く持続可能な未来:JICA関西/DRLCの防災プラットフォーム」を含む国内外25件の取組みが、世界の重要な課題を解決する取組みとして、博覧会協会の「共創チャレンジ」(万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するための活動)のベストプラクティスとして選出されました。(2024年11月)。
DRLC(国際防災研修センター/Disaster Reduction Learning Center)は、1995年の阪神・淡路大震災の後、国連防災世界会議「兵庫行動枠組」(2005年)を経て、JICAが兵庫県と共同で2007年に設置したものです。日本の大災害から得た防災の経験と教訓をもとに、海外の行政官・専門家との知見共有(研修)、国内向けには市民、在留外国人に対して防災に関する情報発信やワークショップなどを実施しています。
会期中、会場(フューチャーライフヴィレッジ内ベストプラクティス展示スペース)内でパネル展示・動画放映が行われます(常設)。これに加えて、以下のイベントが予定されています。
日時 | 場所 | テーマ・内容等 |
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5月8日(木) 13:00~17:00 |
フューチャーライフヴィレッジエリア | ベストプラクティスデー出席(受賞者による活動紹介、受賞者同士での交流会他) |
JICA関西は、兵庫県が県内各地での持続可能な取組みを地域の人が自ら発信するプログラム「ひょうごフィールドパビリオン」の認定を2023年に受け、同プログラムの推進に貢献しています。会期中、取組みの様子を下記の通り紹介します。
日時 | 場所 | テーマ・内容等 |
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5月30日(金) 11:00~19:00 |
ギャラリーWEST | ブース出展(パネル展示・体験) |
NPO全国こども食堂支援センター・むすびえによる会場内でのイベント「世界とごちそうでつながろう」で、JICA留学生から、「こども食堂」での体験発表等を予定しています。
日時 | 場所 | テーマ・内容等 |
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6月7日(土) 13:30-16:30 |
フューチャーライフエクスペリエンス | 「世界とごちそうでつながろうーJICA留学生と考えるこども食堂と多文化共生」(JICA留学生からの「こども食堂」での体験発表) |
放送作家であり京都芸術大学副学長の小山薫堂氏が、「食」を通じた展示を行うパビリオン、「EARTH MART」をプロデュースしています。JICAの海外ネットワークも活用し、その展示の一部を支援しています。(常設展示)
上記、万博会場におけるイベント・展示の取組に加えて、2025大阪・関西万博に向けた機運醸成や、会期を通して地域と途上国や世界をつなぐ各種イベントへの協力を開催しています。
詳細は、下記リンクをご参照ください。
内閣官房では、2025大阪・関西万博を契機に、全国各地域において、地域住民と万博参加国・地域の関係者が、地方公共団体の事業を通じて継続的に国際交流していくための枠組み「万博国際交流プログラム」を2024年度から2025年度にわたり実施し、参加国・地域との相互理解や国際交流を通じた地域の課題解決・活性化などの取組みを支援しています。
具体的には、万博の理念や共通の課題等への理解を深めるための事前学習を含め、地域の住民等と交流相手国の万博関係者や出身者等とが継続的に交流していくため地方公共団体が交流相手国と行っていく事業に対し、支援を行うものであり、参加自治体は、交流計画の提出・国の審査を経て、登録・公表されています。
JICAは、例えば、大阪府高石市が主催したマダガスカルフェア(2024年10月15日~20日)において、派遣中のJICA海外協力隊員(高石市出身)のビデオメッセージの上映、協力隊事業の説明を行うなど、一部の自治体と連携して、本プログラムの実施に協力しています。
JICA関西センターでは1.(5)ひょうごフィールドパビリオン関連の取組みとして、各種イベント、訪問プログラム(※)などを通じて「私の未来宣言」(世界の開発課題を自分事ととらえ、何ができるかを一人ひとりに宣言してもらう取組み)の収集も実施しています。集まった宣言は、下記の「いのち宣言」にも反映され、世界に向けて発信される予定です。
(※)JICA関西センターを訪問し、国際協力や異文化について学ぶもの。学校の社会見学などで利用いただいています。
大阪府堺市での「勝手に万博応援し大使」と題した出前講座など、自治体と連携した各種イベント、展示等を実施しています。
大阪大学、関西経済3団体(関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会)が推進する「いのち会議」(SDGs達成やポストSDGsを見据えた各種取組み、万博で発表予定の「いのち宣言」の取りまとめ等を実施)の各種事業の実施にあたって協力しています。また、上記の「私の未来宣言」と、「いのち会議」で集めている「いのちの声」の連携も実施しています。
2025年2月から10月にかけて、ASEAN及びモンゴルを対象に、主に博覧会協会でのOJTを通じて、2025大阪・関西万博のような大規模国際イベントの運営に係る知見を高めてもらうための研修員受入を実施しています。この研修では、観光庁の協力の下実施する日本国内の観光振興に向けた取組みの視察・対外発信、関西経済連合会を通じた企業等視察、大阪大学の「いのち会議」関連の活動の実施支援等も予定されています。
世界各地からの全参加者(年間約1,000名、国づくりの中核を担う行政官たち)に対して、万博の概要を紹介し、機運醸成イベントへの参加も勧奨しています。帰国後の母国における万博への関心向上に貢献しています。
大阪ヘルスパビリオンに出展予定の大阪府八尾市の企業13社とJICA留学生が新しい関係構築を目指します。JICA留学生は、最初に、研修員の受入先でもある公益財団法人太平洋人材交流センター(PREX)の会員企業となっている八尾市の企業の視察・インタビュー等を通じて、日本・大阪の中小企業の特長や強みを理解します。その後、万博展示会場を訪問し、八尾市の企業の展示(9/16~22)を含む万博全般を視察する予定です(チケット代はPREXの会員企業が負担)。JICA留学生はこの過程で得た学びや気づきをSNS等で発信します。
万博会場内におけるJICA関連の展示、パビリオンを紹介するとともに、
それらを巡るスケジュール例を紹介。
万博関連のニュースリリースを随時更新。
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