JICA緒方研究所

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開発に貢献するイノベーションに関するCSISとの共同研究で専門家が議論

2016年12月1日

衛星を活用したアマゾン熱帯雨林における炭素動態の広域評価
衛星を活用したアマゾン熱帯雨林における炭素動態の広域評価
(写真:久野真一/JICA)

JICA研究所と戦略国際問題研究所(CSIS)は、開発に貢献するイノベーションに関する2年間の共同研究プロジェクトを2015年から進めています。第2年次に入るにあたり、JICA研究所は2016年11月8~9日、東京のJICA市ヶ谷ビルで専門家を集めた会合を開催し、“Data Revolution”とその課題について討議しました。

第1年次の研究成果は、報告書「Transformative Innovation for International Development: Operationalizing Innovation Ecosystems and Smart Cities for Sustainable Development and Poverty Reduction(開発に貢献するイノベーション Transformative Innovation:持続可能な開発と貧困削減のためのイノベーションエコシステムとスマートシティ)」として2016年5月に公開されています。

CSISのダニエル・F・ルンデ氏(左)とJICA研究所の北野尚宏所長
CSISのダニエル・F・ルンデ氏(左)とJICA研究所の北野尚宏所長

第2年次のプロジェクトは、持続可能な開発と持続可能な開発目標(SDGs)の達成にData Revolutionがどのように貢献できるかを明らかにすることを目指しています。今回の会合には、政府関係機関、研究機関、民間企業の専門家が参加し、関連する国際機関などが持続可能な開発に関連するData Revolutionにどのように対応していくか、とくにどのような枠組みをつくりあげていくかについて議論しました。1日目には、衛星データの活用の問題が取り上げられ、2日目は情報端末を使ったデータの収集・活用の推進に重点が置かれました。2日間ともJICA研究所の北野尚宏所長とCSISのダニエル・F・ルンデ氏(Director, Project on Prosperity and Development)が冒頭のあいさつを行い、議論をリードしました。

第2年次の研究成果は2017年に公開される最終報告書で発表される予定です。

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