JICA緒方研究所

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第12回アジア環境アセスメント会議で研究成果を発表—上條研究員

2018年9月4日

代替案協議と住民参加の関係性について発表したJICA研究所の上條哲也研究員

2018年8月20~22日に静岡県静岡市で開催された第12回アジア環境アセスメント会議にJICA研究所の上條哲也研究員が参加し、研究成果を発表しました。10カ国から環境アセスメントの研究者や実務者約150人が参加し、口頭発表数は51、ポスター発表数は37でした。

上條研究員は、グアテマラでの空港事業、フィリピンでの国道事業、カンボジアでの橋梁事業の3つのJICA事業の協議議事録を計量テキスト分析した結果を踏まえて、「代替案協議と住民参加の正の相関関係」について発表しました。簡易な分析手法を用いた際には住民協議で代替案に対する意見が多く出ること、代替案に意見を述べる利害関係者は住民参加意識が高いことを説明しました。簡易な分析手法を用いることにより代替案比較の理解が容易となるため、代替案協議が活性化し住民協議が改善する見込みがあることを説明しました。

質疑応答では、代替案の数、事業を実施しない案(ノーアクション案)の検討の有無、住民協議の状況について質問がありました。代替案の数が多い方が代替案に対する意見が多かったこと、ノーアクション案と他の代替案との比較は行われなかったこと、住民協議は住民が参加しやすい場所で半日程度の時間をかけて行われたことを回答しました。JICA審査部からもモニタリング結果とサンゴ礁オフセットについての発表がありました。今回の発表を通じて、研究成果のアウトリーチ活動と研究者や実務者とのネットワーク形成を進めることができました。

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