JICA緒方研究所

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国際アセスメント学会2019年大会で研究成果を発表—上條研究員

2019年5月13日

質疑応答の様子(中央奥が上條哲也研究員)

2019年4月29日から5月2日までオーストラリアのブリスベンで開催された国際アセスメント学会2019年大会にJICA研究所の上條哲也研究員が参加し、研究成果を発表しました。

今大会には世界中から環境アセスメントの研究者や実務者(援助関係者含む)が集まり、成果の発表や人的ネットワークの構築を行いました。参加者の登録数は950人で、セッション数は125、ポスター数は40でした。

上條研究員は、有効な生物多様性ミティゲーション・ヒエラルキーセッションにおいて「環境アセスメント報告書における生物多様性緩和策のレビュー」を、またアジア・太平洋における環境アセスメント実践の改善セッションにおいて「環境アセスメント報告書の質に対する決定要因」を発表しました。

前者は環境アセスメント報告書に記載された緩和策をテキスト分析し、緩和策を改善するためにグリーンインフラとミティゲーション・ヒエラルキーの導入と生態系サービス受益者の協議参加を提案しました。後者は160冊の報告書の質を分析し、代替案分析と住民参加が質の決定要因であり、その連動が質に影響を与えること、および質の良い報告書を作成するための基準を示しました。

質疑応答では、モザンビーク、ウガンダ、ミャンマーからの参加者や、アジア開発銀行などからコメント、研究手法への質問、情報提供の依頼がありました。生物多様性の保全や報告書の質は途上国における大きな課題であり、その改善に対する関心の高さが示されました。上條研究員は他に、戦略的環境アセスメント、住民参加、世界各地の事例報告といったセッションに参加し情報収集を行いました。

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