2015年1月20日
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本書は、2008年から2011年にかけて実施された研究プロジェクト「東南アジアにおけるイスラームの位置」の研究成果に基づいています。
東南アジアのイスラーム諸国とムスリムは、二つの相反するイメージによって理解されています。一つは、東南アジアのイスラームは、スーフィズムの影響が強く、各国の文化に融合した形でイスラーム教が発展し、中東のイスラーム諸国と比べ穏健であるという理解です。もう一つは、東南アジアにおいてもイスラーム急進派が台頭しており、その危険性は「テロとの戦い」において考慮すべきリスクであるとする考えです。本書は、東南アジアのイスラーム社会のグローバル化に伴う変容を、多様な観点から分析することにより、相反する二つの見方の間のギャップを埋めようとするものです。
本書の詳細については、研究所刊行物のページをご覧ください。
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