『Leave No One Behind: Time for Specifics on the Sustainable Development Goals』

  • #書籍および報告書

Leave No One Behind: Time for Specifics on the Sustainable Development Goalsのコピー

2015年、193の国連加盟国全てが「誰一人取り残さない-No one will be left behind」を理念に掲げ、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)のための2030アジェンダを採択しました。

それから4年が経った今、国際社会はこれまで通りのやり方を超えるような進展を示すことができず、依然としてSDGs達成に向けた軌道に乗ることができていません。慢性的な栄養失調に苦しむ人々の数は増加の一途をたどり、最貧国へのODAは縮小し、高所得国においても絶対的貧困に陥った人口をなかなか減らせないでいます。

本書は、この「誰一人取り残さない」という理念をスローガンにとどめず、具体的な行動に移すための分析の枠組みとして、絶対的貧困や基本的ニーズの課題を特定する必要性を提起しています。例えば、難民であり、かつ女性といった複合的な差別が重なって絶対的貧困に直面する人々がいるため、その“交差性”に注目しているほか、取り残されやすい人々、場所、その原因についての情報が限られているため、現状のデータとのギャップについても議論しています。

本書は、JICA研究所とブルッキングス研究所による共同研究の成果です。JICA研究所からは、大野泉研究所長が本書の編者・著者の一人として参加し、牧本小枝上席研究員、山田英嗣研究員、村上エネレルテ研究員、村田旭招聘研究員も執筆しています。

各チャプターはブルッキングス研究所のウェブサイトからダウンロードできます。

連携案件(他機関との共同研究)
編者
ホミ・カラス、 ジョン・W・マッカーサー、 大野 泉
発行年月
2019年10月
出版社
Brookings Institution Press
言語
英語
ページ
350ページ
開発課題
  • #教育
  • #保健医療
  • #農業開発・農村開発
  • #ジェンダーと開発
  • #貧困層支援・格差是正
  • #人間の安全保障
ISBN
978-081-57-3783-4 (ペーパーバック)
978-081-57-3784-1 (eブック)
研究プロジェクト