COVID-19 Vaccination Willingness in Four Asian Countries: A Comparative Study including Thailand, Indonesia, the Philippines, and Vietnam

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世界人口の67%が、新型コロナウイルス感染症のワクチンを1回以上接種しています(2022年9月時点)が、接種率は国によって異なります。本研究は、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種意欲が高い傾向にあるタイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムにおいて、人々の接種意欲を比較して、その要因を明らかにし、戦略を策定する上での示唆を得ることを目的としています。

JICAのアンケート調査「インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナム国「Building Resilience-COVID-19の都市分野でのインパクトと対応-」のデータのうち、タイ (461名)、インドネシア(246名)、フィリピン(609名)、ベトナム(526名)のワクチン未接種の参加者1842名を対象として二次分析した結果、すべての国で予防接種に対する高い意欲(69.6%)が示されました。しかし、予防接種を受ける動機となる社会的要因、心理的要因は国によって異なりました。

ワクチン接種意欲が最も高い国はフィリピンで、ベトナム、インドネシアが続き、接種意欲が最も低い国はタイでした。ワクチン接種意欲には、社会人口学的属性だけでなく、感染傾向やワクチン政策などの社会的要因によって形成されたリスク認識と考え方も影響していました。効果的なワクチン接種の推進プログラムを実現するには、社会状況に応じてその方法を柔軟に調整できる体制を整える必要があります。

本論文は、International Journal of Environmental Research and Public Health に掲載されました。

著者
齋藤 聖子駒澤 牧子、 ミョー・ニエン・アング、 Ei Thinzar Khin
発行年月
2022年9月
言語
英語
ページ
16ページ
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #保健医療