JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.78 Estimating China's Foreign Aid 2001-2013

本稿は、2001 年から2013 年までの中国の対外援助額を、経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)が定めた政府開発援助(ODA)の定義と出来るだけ整合するように推計し、DAC 加盟国のODA 額と比較することを目的とするものである。まず中国の対外援助を、無償援助、無利子借款(本稿では無償援助と同様に扱う)、優遇借款で構成される二国間援助と、国際開発機関への拠出金等からなる多国間援助の合計と定義する。本推計によれば、中国のネットベースの対外援助額は2004 年から急増し、2013 年には約71 億ドルに達している。二国間援助の割合が多国間援助よりも大きく、優遇借款の元本返済額が大きくないため、二国間援助のグロスとネットの差は小さい。次に中国の対外援助額をDAC 加盟国のODA 額とネットベースで比較したところ、2001 年に第16 位だった中国のランクは、2012 年に第6 位まで順位を上げている(但し、ネットODA/GNI 比は29 位)。二国間援助額では第5 位のフランスに近接しており、多国間援助の規模は韓国とほぼ同じレベルに達している。中国が今後も対外援助量を増加させれば、近い将来DAC トップ5 レベルになることが見込まれる。

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