JICA緒方研究所

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No.112 How Can Community Participation Improve Educational Outcomes? Experimental Evidence from a School-Based Management Project in Burkina Faso

近年、多くの開発途上国において、地域住民に学校運営への参加を促す政策が実施されている。住民参加は教育のアウトカムを改善するために効果的であると一般的に考えられているが、住民参加がどのようにして効果を生み出すかという政策的に重要なエビデンスは十分に蓄積されていない。この議論に貢献するために、本研究ではブルキナファソの教育プロジェクトにおいてランダム化比較試験を実施した。
このプロジェクトは地域住民と学校教員の信頼関係の構築を重視し、彼らが共同で学校運営を改善することを目的としている。分析の結果、プロジェクトの実施により生徒の就学が増加し、生徒の留年率及び教員の欠席率が減少したことがわかった。特に6年男子生徒の留年率が大幅に減少しており、小学校の卒業資格を重視する親の意識がこの結果に影響を与えたと考えられる。この結果から、住民参加型の学校運営は、地域住民を啓発し、関係者の信頼を構築することを通じて教育のアウトカムを改善することが可能であるが、より望ましい成果を得るためには、住民の意識や知識が鍵となることが示唆される。

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