英文書籍『アジアにおける人間の安全保障とエンパワメント: パンデミックを超えて』出版記念シンポジウム
掲載日:2023.11.10
イベント |
JICA緒方研究所について
JICA緒方研究所について
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受け、人間の安全保障のあらゆる分野で継続的にリスクが悪化しました。こうした複合的かつ連鎖的な不安から立ち上がるために、COVID-19パンデミックの影響を受けた脆弱な集団や人々に適用される「保護」と「エンパワメント」のネクサスを検討し、人間の安全保障の包括的な枠組みを再検討することは重要と言えます。
このような背景から、JICA緒方貞子平和開発研究所では東南アジア地域と日本における特定の弱者集団のユニークなエンパワメントの語りに焦点を当てた研究プロジェクト「東アジアにおける人間の安全保障とエンパワメントの実践」
を実施しており、本プロジェクトにおいて、英文書籍『Human Security and Empowerment in Asia:Beyond the Pandemic(アジアにおける人間の安全保障とエンパワメント: パンデミックを超えて)』
を発刊することになりました。
本書は、人間の安全保障の概念に新たな洞察を与え、脆弱な集団やコミュニティーが経験し直面している多様な人間の安全保障の問題から、複雑な状況や行動の類型化、保護やエンパワメントの主体(グローバル、ナショナル、ローカル、公共と民間、コミュニティー、宗教、開発、政治)を幅広く取り入れ、人間の安全保障の運用における実質的な学びを提示します。さらに、本書は、COVID-19パンデミックによってもたらされる難題を乗り越える上で、脆弱な立場にある人々の主体性を再考するよう読者に促します。
本シンポジウムでは、書籍の編者により、書籍から得られる知見を紹介するとともに、人間の安全保障研究の専門家や実務家とのパネルディスカッションやフロアとの質疑応答を行い、エンパワメントに焦点を合わせた東アジアにおける人間の安全保障の問題と、効果的に対処する手段についての議論を行います。
峯 陽一 JICA緒方研究所 所長、書籍編著者
プロフィール
メリー・カバレロ=アンソニー 南洋理工大学 教授(シンガポール)、書籍編著者
プロフィール(英語)
石川 幸子 立命館大学 教授、JICA緒方研究所 客員研究員、書籍編著者
プロフィール
17:30~17:35 開会あいさつ
折田 朋美 JICA緒方研究所 上席研究員
青木 研 上智大学経済学部教授・人間の安全保障研究所 所長
17:35〜17:50 研究プロジェクト紹介と人間の安全保障に関するJICA緒方研究所の取り組み
峯 陽一 JICA緒方研究所 所長
17:50〜18:05 人間の安全保障とエンパワーメント: パンデミック後の世界への教訓
メリー・カバレロ=アンソニー 南洋理工大学 教授(シンガポール)
18:05〜18:20 ケーススタディーの概要
石川 幸子 立命館大学 教授、JICA緒方研究所 客員研究員
18:20〜18:40 書籍編著者によるパネルディスカッション
コメンテーター1 足立 研幾 立命館大学国際関係学部 教授
コメンテーター2 島田 具子 JICAガバナンス・平和構築部平和構築室 副室長
18:40〜19:00 質疑応答
JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:大星・槌谷)
メール:dritrp@jica.go.jp
以下のリンクより参加事前登録をお願いいたします。
2023年11月30日15:00に申し込み受付を締め切らせていただきます。
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